【WT】水縹色のエンドロール。【nkm】

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nkm「君の親、......ほんとは―――ってこと」





そのNakamuの言葉に、頭が真っ白になる。




『......は、...うそ、でしょう...？』


nkm「ほーんとっ、この前たまたま見ちゃったっ。」




目の前の天使は私の表情を見て、愉しむようにそう付け足した。




nkm「ただでさえ16歳で天使に迎えに来られてるのに、ひどいよねぇ」

『思ってないでしょ、』

nkm「正解」



さっきまで、少しは仲良くなったと思ってた、けど。

勘違いも甚だしかったみたいだ。



『さいってー、』

nkm「逆に。これから死ぬってわかってる人...ましてや自分が送り届けないといけない人に







情を掛ける意味、ある？」

『わかった私Nakamuのこと信じないから！』

「どうぞご勝手に。俺嘘は言わないし。」






いまだ変わらぬ冷めた口調に、少し焦る。

こいつの言ってることは、信じたくないし、趣味が悪すぎだと思う。


でも。


誰にも離れていってほしくない。


最低な奴でも。


誰かと話していたかった。





『じゃあ...証拠見せて』


ガキくさいこと言ってるってことはわかってる。

だけど、今は、この人しかいないから。


nkm「...っは、いいじゃん」





『覚悟はできてるから。』





nkm「そ、じゃあいこか。」


『え』


nkm「はーいレッツゴー」





棒読みでそう言い放ったかと思うと、いきなり窓を開けて、私の手を取る。





『っうぇ、ちょっ落ちる落ちる...なかっ、』


nkm「はいはい落ちない落ちない、ついでに周りからは見えないっ、...と」





真夜中に空を滑空する人っていたんだなぁ。

天使だけど。


なに？私見えないってなんぞ。

しんだ？私しんだ？？

見えない人たち眼科行ってきなさい。


そんな脳内会議が行われている間に、Nakamuは目的地に着いたらしく。




nkm「お、いたいた...ついたよ〜」

『っ』




そういわれた瞬間下を向く。


嘘だと早く思いたかった。







......本当に嘘なら。

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