【あんスタ】おくびょううさぎ【仁兎なずな】【完】

１羽 ページ2

教室の中でUNDEADのメンバーに肩車をされているのが、


Ra*bitsのプロデューサー、仁科A。


目線が高くなったと大はしゃぎで、かわいらしい笑顔を振りまいている。


もちろん、今ここにいない氷鷹北斗が帰ってきたら怒られるけど。


そんなことを考えている俺は、扉からちょっとだけ顔を覗かせて２−Aをのぞき見している。


Aの楽しげな顔を見ていると、はしゃいでいるAと目が合った。



「あ、に〜ちゃん！」



高い声が、２−Ａに響いた。



「アドくん、降りるね。ありがと！」



乙狩アドニスの肩からぴょんっと飛び降りてこちらに駆けてきたAの頭をポンポンと撫でる。


ほっぺたを盛大に緩ませるAは本当にかわいい。


一つ下とは思えない。



「に〜ちゃん、どうしたの？仕事？」



頭を撫でられながらAが聞いてきた。


かわいい後輩に会いに来た、とか言ったら流石にダメだよな…



「そうなの？ありがと、に〜ちゃん！」


「うえぇっ？なんれおれのかんがえれらころらわかるんらよっ？」


「？に〜ちゃんが今言ったじゃん」



心の声が漏れてたってことか…


気を付けなきゃな…





チャイムが鳴りそうな時間だったこともあって、その後急いで教室に帰った。

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