【黒バス】うん、知ってた。【木吉鉄平】

第27話 ページ9

「なんで……、私を誘ったの？」


マジバーガー(通称マジバ)にて

「ん？」
「だから、どうしてリコとか日向とか……他の人じゃなくて、私を誘った訳？」

私は目の前で美味しそうにポテトをつまんでいた木吉を見る。木吉は一瞬困った顔をした。……言いづらい理由なのだろうか。

「なんか、オレにも分からないんだよ」
「は？」

唖然とする私を余所に木吉は喋り続ける。

「なんかなぁ…、倉木のこと考えたらなんかモヤモヤするし、この前なんて倉木に関わる話で一回オレ動けなくなったんだよな…」

……………

「それの訳が気になってな？」

待て…

「今日誘ってみた訳だが………て、倉木？大丈夫か、顔色が……」

待て待て待て待て…！

「わっ私トイレ…!!」


私は伸びてきた木吉の腕を振り払ってトイレに駆け込んだ。

＊

マジバ・女子トイレより

ただいま、倉木A葛藤中...


(待て待て待て、落ち着け倉木A…)


なんなんだ木吉鉄平っていう奴は!!

なんか…、こう、アイツの話聞いてたら胸がムズムズしたんだけど…！

しかも何？私に関わる話てなんだよ…!?

なんか……、私木吉のこと意識してるみたい。

………………

「………あ」

………………………


もしかして

……ホントに意識してんの？


.

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