全ての始まりの物語Ⅱ (ページ10)

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第５４話ページ10

｢ダビデの大聖堂へ行く。｣

｢私も行く。｣

｢駄目だ。｣

｢んでだよ｣

｢何があるかわからないからだ。｣

｢私だって一人前の魔導師だ！！自分の身くらい自分で守れる！！！｣

お父様はレジスタンスのみんなと一緒にダビデの大聖堂へ赴くらしい。

そこへクロナスが食いつき、何度目かの口論が始まる。

｢一人前というなら俺に勝ってみろ｣

｢へェ…いいじゃねぇか、やってやろうじゃん！！｣

｢クロナス！！さすがにそれは無理だよ！！｣

｢ソロモン！そこまで焚きつけることないだろ？｣

私とウーゴで止めて、必死の説得で私とクロナスはついていくことになった。

｢やはり何もないのぉ…｣

大聖堂へやって来た私達は、一通り大聖堂の中を見て回った

｢いや、ある。ここには強力な次元の歪みが生じている。｣

お父様があるところに歩み寄ると、そこに不思議な穴があった

｢このダビデの杖が鍵だったんだ…｣

｢力の隠し場所へ行くには次元を超えなきゃいけないの？｣

｢何が起こるかわからない。｣

ウーゴがお父様に忠告をする。お父様はそれでも顔を歪ませず、

｢それでも俺は行く！｣

力強くそう言った

次元が歪む

｢クロナス、A、お前らは残れ｣

｢ア？ふざけんなよ！！私らも行く！！｣

｢え？｣

私はクロナスに腕を掴まれ、穴の近くへと行った

｢馬鹿！！｣

お父様に怒鳴られるも、もう遅かった

私とクロナス、お父様お母様、ウーゴ、アルバは次元の歪みに吸い込まれた

｢消えちまった…！？｣