チェシャ猫のフジ ページ11
「アリス、家は俺の家にいろよ?」
あろまさんはそう言うが俺はなんだか家に居づらくて出掛けたくなるんだがこれは受け止めてもいいのだろうか。
あろまさんを信用して良いのだろうか?
俺はそう思う。
でも返事は上手く返すことが出来なくて
「ありがとうごさいます」
としか言えなかった。
俺はあろまさんと同じ屋根の下とか考えたくなくてそれも見破られたくなくて何処かに出掛けたくなる。
「すぐ戻るのでちょっと出掛けます」
そう言うとあろまさんは紅茶を淹れながら
「早めに戻ってこいよ 次期、朝になる」
とだけ俺に言った。
今はお昼だというのに朝になるって言われてもわからない。
家のドアを開けると見覚えのない猫が視界の中に入った。
「……猫?」
そう呟くと俺に気づいたのか、目を覚まし俺に近づいてくる。
紫色の猫なんてなんていう種類なのかも分からない。赤い目も不気味に感じる。
「…あんたがアリスかい」
………?
猫が喋った!?
猫は俺の前で座り、俺から離れようとしない。
「女王の命令から僕は君から離れることはない、どこにいてもね」
猫はそう言うが一層に俺は引き下がりたい気持ちで一杯だ。
「あ、自己紹介が遅れたね、僕はチェシャ猫だ、名前はーーーーー」
「……フジ」
「お、よく分かったね、フジだよ」
………………
チェシャ猫→フジ
フジ
女王の飼い猫。
自由奔放。
城の中を把握している一人でもある。
ラッキー紅茶
バイカル
8人がお気に入り
「アニメ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:葵空 | 作成日時:2014年4月19日 19時