3 菅原side ページ4
いや、ちょっ、待ってーーー!?
マジこいつ誰!?
1人であたふたしていると、遠くから人影が見えてきた。
「英太おはよう。今日もランニング行くでしょ?」
そうか。この人は俺のお母さんか。っていうかランニング!?え、どうしよう…俺、朝はいつも勉強してんだけど…
でも、何とか流すしかない!!
「おはよう。うん、今日もランニング行くよ。朝ごはんよろしくね。」
ランニングが勉強になるだけで、いつも俺が母さんに言うように返してみた。
この、英太くん?がお母さんのことなんて呼ぶか分かんないから一応何も言わなかったけど…。
「オッケー、いってらっしゃい。今日もスペシャル鉄火巻き用意しておくからね〜。」
「うん、よろしくー…ってえ!?」
俺は少し耳を疑った。もし俺の耳が正常ならば、朝食は鉄火巻きだ。しかも、今日もって言ってたから、英太くんは毎日朝に鉄火巻き食ってんのかな…
絶対、激辛麻婆豆腐の方がいいけどなあ…
そんなことを考えながら俺は部屋に戻ってランニングの用意を始めた。
「適当にクローゼットあさっとけば、ジャージくらい出てくるだろ。」
その呟きの7秒後。
「本当に出てきた…。」
そのジャージは紫と白という、どっかで見たことのあるデザインで。
「あ、タグに名前書いてあるー。…………瀬見?」
それはなんか聞いたことがありそうな名字だった。
後はこの、瀬見英太くんがどこの学校か分かれば最高なんだけどな…
「案外、こーいうのって、ジャージの後ろに書いてあるんだよな〜。」
そこに書いてあった学校名は俺の思考を一瞬止めるのには十分だった。
「
…………白鳥沢学園。」
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アヤ - めっっっっちゃ面白かったです!続き期待してます! (2020年4月3日 22時) (レス) id: 1dbd6d09c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スイカ | 作成日時:2017年3月25日 0時