執事にしてみたい！あんなことやこんなこと短編集！【あくねこ】

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ラト

「おはよう、主様。よく眠れましたか」
ラトは早起きするかな〜、寝起き悪いのもいいけど
早起きバージョン。手首の痣をみて
「誰にやられたんですか」なんて。
昨日ラトがつけたんだよ、と拗ねれば
「おや、それでは主様に私の印が
あるということですね」と笑う。
嬉しそうだけど痣は痛々しいし赤い花は咲き誇る。
「主様、今日は一日私がお世話しますからね。
私だけの、主様なんですから。」



フルーレ

「おはようございます、主様」
フルーレは主をベッドに腰掛けさせて髪をすいたり
身支度を整えてくれる。
ありがとう、っていえば、
「執事としてはなく、主様のパートナーとして、
今はお手伝いさせてください」
少し照れた様子でフルーレは主の襟のボタンをとめた。
「あの…主様、跡をつけてしまったので、
今日は、絶対にこのボタン外しちゃダメですよ」



ミヤジ

「おはよう、身体は大丈夫かな」
もちろん大丈夫。ミヤジはとにかく優しいから。
平気な様子を全身で表すと、ミヤジはほっとした顔で
主をその大きな体躯で抱きしめた。
「主様は暖かいね、ずっとそばにいてほしい」
なんて、と濁したのは過去のせいかな？
主はミヤジを受けとめるように腕を彼の背中に回す。
「もう一眠りしようか、おやすみ、主様」

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