ジャーファルさんの調教日記【マギ】

4日目 ページ4

『…んん、眠い』


『そんなところで寝ないで下さい。邪魔です』


『別にいいじゃない。ここベッドだし』


『貴方が寝ていいベッドじゃありません。




それはシンのベッドです』





だってシンのベッドめちゃくちゃ柔らかいしふかふかで寝心地が素晴らしいんだもん。一生離したくない。私の永遠の伴侶に今決めた。




『このベッドと私結婚する』




『貴方は良くてもベッドが嫌がってますよ』




『んな訳あるかい』




『取り敢えず起きなさい。ほら』



『いーやーだ。私はここでお昼寝するんだ。シン今外出中だし別に良いじゃん』



『アンタねぇ……







どうなっても知りませんよ？』







ベッドで高速ごろごろをする私を見て呆れたジャーファルは、官帽を脱いで机に置いていた。一体何をする気かしら。


まぁ、どう転がっても私には敵うまい。さっさと寝かせろハゲ。ハゲじゃないけど。




『私どうなってもいいよ。どうせジャーファルには何にも出来ないし』




ひたすら煽る。私をベッドから引き摺り下ろそうとしない辺りから見て、何かを躊躇してると見受けられる。



ふふ、いつものお仕置き(パワハラ)はどうした？ジャーファルさんよぉぉぉおおおおおお






『私だって男です。そんなにベッドで横になってると









襲いますよ？』








ギシッ というスプリングの軋む音がした。









顔と顔が重なるか重ならないかぐらいの距離で囁かれたその言葉に悔しいがドキドキしてしまう。


別に、ジャーファルだから胸が高鳴ってる訳じゃない。誰だってそうなるでしょ？股ドンされたらさ。



私だって女だ。男にこういう事されちゃどうしたらいいかわからない。こんな時のために少女漫画読んでおけば良かった。







『…わかった‼わかったから離れてよ。』









『意外とうぶなんですね』


『顔が近い。つば飛ぶからやめろ』

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