検索窓
今日:18 hit、昨日:0 hit、合計:41,112 hit

31#眼前の美男美女 ページ32

煌帝国、大広間にて。


『初めまして。シンドリア王国から派遣されました、新戸 アレルと申します』


眼前に佇む皇子様、皇女様方に挨拶を済ます。

何度瞬いても彼等の高貴さは変わらず、私の目に刺激を与え続けている。
煌帝国には美男美女が多いと聞いていたが、”多い”んじゃなくて”全員”が美人に当てはまるのではないだろうか。そう思わせるほど、目の前の華人たちは”煌”という字が似合う。

_と、見惚れているうちに。
どうやら皇子様方も私に挨拶をして下さるようだ。


一人目
目をギラつかせ、私を睨むようにして見つめる男性。

「煌帝国第一皇子、練 紅炎だ」


二人目
そばかすと眠たげな表情が特徴的な好青年。

「改めまして。第二皇子、練 紅明です」


三人目
可愛らしい童顔の美少年。

「第三皇子、練 紅覇だよ〜。よろしくね、アレル」


四人目
口元のほくろがなんとも妖艶な、こちらも美少年。

「第四皇子、練 白龍と申します。よろしくお願いします」


五人目
凛々しさの中に、仄かな色気を含んだ女性。

「第一皇女、練 白瑛です。どうぞお気軽にお声を掛けてくださいね」


六人目
愛らしい、如何にも恋する乙女。

「第八皇女、練 紅玉ですわ。よ、よろしくどうぞ」


全員の紹介が終わったところで、紅明さまがこの国での私の役割について詳細を話し出す。それを聞きつつ、私はシンドリアにいるみんなを思い出していた。

数日顔を合わせていないだけで、こうも懐かしさが溢れてくるのか。あの陽気な人たちが傍にいないだけで、こうも寂しさが増すのか。

私にとってあの人たちは、それほどまでに掛け替えのない存在になっていたんだと実感する。

_会いたいなあ…。


「…アレルちゃん、アレルちゃん!」

『ぇ、あ、はい!な、何でしょう、紅玉様!』

「あなた、この国に来たのは初めてなのでしょう?私でよろしければ案内させていただきたいのだけれど…どう?」

『よ、よろしいのですか?皇女様自らそんな…』

「いいのよ!さ、行きましょ!まずはあなたの部屋から!」


ジャーファルさん、私、この国でもなんとかやって行けそうです。だから一年後、成長した私を楽しみにしていてください。


『…ふふっ…』


無意識に緩む頬は、幸せの証。

32#ずっとオマエに→←30#___、恋慕うのはxxx



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (53 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
69人がお気に入り
設定タグ:マギ , シンドリア
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

冷水 - 完結おめでとうございます!終わってしまったのは寂しいですが、新作を楽しみに待ってます!これからも頑張ってください!! (2017年8月4日 14時) (レス) id: f2eb36356b (このIDを非表示/違反報告)
茶零 - 始めまして茶零、【されい】と言います。夢小説は書いていませんが、拝見させて頂きました。続きを楽しみに待っています。 (2017年7月20日 16時) (レス) id: 8e05751a55 (このIDを非表示/違反報告)
ひつぎ(プロフ) - スノーだるまさん» いえいえ!お役に立てて良かったです!コメントありがとうございました!! (2017年5月8日 17時) (レス) id: e51d76d422 (このIDを非表示/違反報告)
スノーだるま(プロフ) - ルフの属性紹介ありがとうございます!参考になりました! (2017年5月8日 6時) (レス) id: 1023204a37 (このIDを非表示/違反報告)
ひつぎ(プロフ) - ぱふぃさん» ぱふぃさん初めまして!わわ、私なんかに身に余るお言葉を下さるなんて…!ありがとうございます!(*´∇`*)更新がんばりますね!コメントありがとうございました!(≧▽≦) (2017年4月9日 19時) (レス) id: e51d76d422 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2017年1月6日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。