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家族 ページ41

“人間とモンスター”


なんとなく、聞かれると思った。

私自身、至ってモンスターの皆みたいにこれといった特徴ないし、体や顔つきは普通の人間だと思う

じゃあ、なんでこの世界で普通に生きているんだって話になるからね


だからこそ、聞いたんだなと思うし、私もそれに答えなきゃ


深くない深呼吸をし、私は人間に向けて言う。


「…私はね、どっちもなの」

「…ぇ?」


「母さんがモンスター、父さんは人間。種族を越えたハーフ、ってやつかな?」

そう言う私は軽く笑う。
面白い要素なんか無いけど

「…と、言っても両親のことなんか幻みたいなものだしね」

「…う、ん」

人間は、地雷踏んじゃた見たいな顔をしている。
どうしよう、私が言い出したことなのになぁ…

「あー…ちょっとそんな顔しないで。なんかいじめたみたいだよ」

「…ごめん、なさい。A。こうゆう話しちゃって」


「ん、別に?いいよ、気にしてないから。それに私、“今”が気に入っているから!」

「…今?」


「そう、サンズやパピルス、それに君も。皆に囲まれて暮らす日々が大好きだから!!」

「まぁ、えーと、つまり……家族かな?」

まぁ、自分で言うのもなんだか照れ臭いけど、紛れもない私の本心なんだよね



「…そっか」

そう言った人間は、心の重みが消えたような、吹っ切れた様な、笑顔をした



「んー……じゃあさ、サンズが夫でパピルスが義弟かな?」

「ん、んんぅ!?な、何で!?」

いや、ほんとに何で?って聞きたくなる。
今までいい雰囲気だったでしょ?
それなのにギャグ展開みたいになってません??

とりあえず、さ?何でサンズが、お、夫?

「僕だって分かるもーん!付き合ってるんでしょ?」

「は?」

付き合ってる?いゃ、私とサンズが?
いやいやいや、そんな訳……ハハハ

「…フフッ。A顔真っ赤!」


「だってさ、私とサンズは付き合ってないもん…」

そう言う私は自分でも分かるぐらいに…赤い。顔が。


「え!?そうなの?じゃあさ、サンズの事好きじゃないの?」

「え?…そんな事思ったことも…」



「………はぁ……」

そう言う人間は、「駄目だこれ」って言いたげな表情で溜め息をした。
…Why?



「んー……そろそろ僕、行こうかな」

「あ、そう?じゃあ私も」

人間は椅子から降りて、出ていく前に此方を向いて言った


「……また会うと思うけど、じゃあね、Aお姉ちゃん?」



「……うん。またね、妹ちゃん?」

Happy Halloween!!→←恨んでる?



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設定タグ:決意の塊 , undertale , sans   
作品ジャンル:恋愛
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だーす - あわわわわ......こんな素敵な小説があるなんて...更新頑張ってください!!後白のコーディガンとは? (2019年5月5日 9時) (レス) id: ab272be8ff (このIDを非表示/違反報告)
shoujyouki(プロフ) - 待っててよかった (2018年8月25日 5時) (レス) id: 391a71ad47 (このIDを非表示/違反報告)
決意の塊 - 翡翠さん» ありがとうございます!!これからも、楽しんで頂ける小説を頑張ります!!そして、気長に待っていて下さい! (2017年11月5日 16時) (レス) id: dfe679cea8 (このIDを非表示/違反報告)
決意の塊 - ヨタ。さん» 喜んで頂けたなら結構です!!あと、私は神じゃないです(( (2017年11月5日 16時) (レス) id: dfe679cea8 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - 一気読みしてしまいました…本当に素晴らしい作品ですね!sans兄さんイケメンンンンッ((気長く次回の更新待ってます(^-^) (2017年11月2日 0時) (レス) id: 26fa0d340d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:決意の塊 | 作成日時:2017年4月14日 20時

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