人間と、モンスターの話1 ページ21
※アズくん視点です
「あ、あの、大丈夫?」
いつものように、あの場所で、人間が来ないかと見に来ていたら…
「………」
服がボロボロで肌は傷だらけ、でも透き通る真っ赤な目をした女の子がいた。とっても綺麗な目で、吸い込まれそうだったな…
すると、
「何、あんた。ここ、どこ?」
「あ、え、僕はアズリエルって言って、ここはモンスター達がいる地下世界なんだよ!」
「…ふーん」
「あ!そうだ!そんなボロボロの服、不便でしょ?きっとママが新しいの用意してくれるよ!」
「えっ…ちょっと!!」
僕は、その子の手をとって家に向かう。何故だか、分からなかったけど、こうしなきゃいけない気がした
・
「まぁ!アズリエル!その子は?」
ママと会ったら、やっぱり驚かれた
「地上から落ちて来たんだ!ママ、この子の服、用意出来ない?」
「ええ、出来るわ。その前にお風呂、入ってきなさい?」
「わかったよママ!いくよ!」
「え、ちょっと、僕は…」
僕はその子を無理矢理連れていく。なんでかな、放って置けない
・
「よーく似合っているわよ!」
人間が、お風呂をあがった後、ママの用意した服を着ていた。黄色いシマが一本だけ入った、緑色の服。何でだろう、しっくりくる
「ねぇ!名前は、何て言うの?」
僕は人間に聞く。聞いてなかったもんね。
…すると、人間は戸惑いながら、
「……キャラ」
ボソッと小声で答えた。そして、その後に、
「…なんで、優しくしてくれるの?私なんかを」
と、言った
「え、なんでって…。それは、傷だらけな君を放っておけるわけがないじゃないか!!」
「だから、だから、なんで…」
「キャラ。貴方が今まで、どんな事があったかは私達は知らない。でも、今の貴方を無視なんて私は出来ないわ」
そう言って、ママはキャラを抱き締める。
「大丈夫よ、キャラ。ここには貴方を苦しめる物は無いのよ。安心して、我が子よ」
そうママが言う。僕もキャラを抱き締めながら続けて、
「そうだよキャラ。もう、僕達は友達。君を苦しめようとは思わないよ」
すると、キャラは
「…なん、で」
「なん、でよ、なんで、わっ、たしを…。な、っぁ、ぁあ……あぁっ〜!」
泣き出した。どんなに、この子は抱え込んでいるんだろう。
・
なぜだか、わからないけど、この子に寄り添って、支えてあげたいって思った__
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だーす - あわわわわ......こんな素敵な小説があるなんて...更新頑張ってください!!後白のコーディガンとは? (2019年5月5日 9時) (レス) id: ab272be8ff (このIDを非表示/違反報告)
shoujyouki(プロフ) - 待っててよかった (2018年8月25日 5時) (レス) id: 391a71ad47 (このIDを非表示/違反報告)
決意の塊 - 翡翠さん» ありがとうございます!!これからも、楽しんで頂ける小説を頑張ります!!そして、気長に待っていて下さい! (2017年11月5日 16時) (レス) id: dfe679cea8 (このIDを非表示/違反報告)
決意の塊 - ヨタ。さん» 喜んで頂けたなら結構です!!あと、私は神じゃないです(( (2017年11月5日 16時) (レス) id: dfe679cea8 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠 - 一気読みしてしまいました…本当に素晴らしい作品ですね!sans兄さんイケメンンンンッ((気長く次回の更新待ってます(^-^) (2017年11月2日 0時) (レス) id: 26fa0d340d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:決意の塊 | 作成日時:2017年4月14日 20時