第二話 ページ2
「…お兄様、今なんと…?」
ある日突然紅炎お兄様に言われた私は、聞き返すのだった。
炎「何度も言わせるな。
ジュダルがお前に迷宮攻略を望んでいる。一緒に行け」
お姉様までならまだわかるけど私には無理ですわ…。
「…何故、私何でしょうか?
私はお兄様やお姉様とは違い何の取り柄のない人間です。
なのに…私だなんて…」
炎「聖華」
「は、はいっ!?」
ガタッとお兄様は立ち上がる
そしてそのまま私の元にやって来る。(気配がした)
炎「お前は俺の妹だ。自分では無理だと言うな。自信を持て」
お兄様はそういい私の頭を撫でる。
「…お兄様…」
お兄様はいつも私が自信を持っていない時慰めて下さる。
「…わかりましたわ。私、迷宮に行きますわ!」
お兄様に期待されるのは構わない事。
他人やお母様、お父様に期待されるのは嫌だがお兄様やお姉様に期待されるのは構わない。
炎「そうか。助かる
迷宮は危険な場所だ。気を付けるように」
「わかってますわ!
それでは準備をして早速行きますわね!」
私はお兄様の部屋を出ると急いで支度を済ませる。
最低限の支度を済ませた後、神官様を探す。
「神官様、どこですか?」
あの人、自由人だから探すのが大変なんだよね…。
?「あ?準備出来たのか?」
「神官様!はい、準備出来ましたわ」
神官様であるジュダル様は我が煌帝国の“マギ様”ですの
ジュ「ジュダルで良いって言ってるだろ?」
「そんなの無理ですわ。私の地位と神官様の地位は全く別…だから神官様を呼び捨てには出来ませんのよ」
ジュ「変に真面目だよな」
神官様が大雑把なだけでは…?
なんて神官様には言えるはずもなくただ私は苦笑いするだけだった。
7人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:未宇 | 作成日時:2014年2月22日 16時