浮気とか信じらんないし【朔間 零】

19日目 ページ20

〜貴女side〜

**




「んっ.....ふわぁ.....」





目を覚めるといつもとは違う、


見慣れない部屋だった。





「そっか...私、凛月君のお家に...」






昨日あれだけの事があって



スマホの画面で自分の顔を確認すると



目が凄く腫れていた。





こんなに腫れてたらきっとバレちゃうんだろうなぁ...





「はぁ.....」





ふと溜息を溢すと、



隣の部屋から凛月君の声が聞こえた。





どうやら凛月君の部屋は隣だったらしい。






「.....なんで.........今.....ｯ.......！！」






「...あ...は.....い.......うだ...！」






途切れ途切れでしか聞こえなかったけど





朝だからか、
少し弱々しく




けれど怒っていることは確かだった...。





**



数分後少し経つと、


朝ごはんを買ってきてくれて、

リビングで一緒に食べることになった。






「.....ねぇ凛月君...朝話してたのって...」





少し空気が重々しいなか、


私は勇気を出して聞いてみた。





「あぁ.....聞こえちゃってた...？」




「兄者からだった...。」





詳しい要件は言えないけど



そう言われて、


何となく予想してた人物だったから



驚くことは無かったけど、





「あ、A時間ずらして行こう。
怪しまれたらめんどくさいしね。」






**





あの後、



凛月君にお礼を言って、


私から先に行くことにした。







今頃皆は元気かな...






薫さん辺りサボってなければいいけど…









そんなちょっとした心配をしながら




横断歩道の信号を待つ。




流石に大勢とは言わないけど

そこまで人はいなかった。





信号が青になり歩き始めると、





ﾄﾞﾝｯと





鈍い音がした。






あれ？






自分自身の体が重く感じて、





どんどん意識が遠くなる。







「.....！？」







薄らと見えた視界に





見覚えのある顔が...









あれ...？









あの人...誰だっけ＿＿？

20日目→←18日目

ラッキーアイテム

手裏剣

ラッキーカラー

あずきいろ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す