第64話 ページ21
Aside
天「もうAは僕らの家族だよ」
『か、家族…?』
坂「うん、でもまぁ俺らはAのホントの気持ちが知りたいねんけどな」
『ホントの…気持ち…』
志「うん、今は安心してるかもしれんけど…また今あるかもしれんやろ?」
『…っでも…』
ここ最近自分の気持ちを誰かに言ったことがない。心の中に閉まっておいた。出しちゃいけないから
でも、“家族”って言われた時、くすぐったくって…嬉しかった
あんなに人を嫌っていたのに、少し優しくされてしまったらそこに漬け込んでしまう。ダメだと分かっているのにだ
少しだけと私の手が伸びる
『…痛かった』
セ「他にもあるんちゃいます?」
『っ…苦しかった…なんにも、何も悪いことしてないのに……!私だけ…家族も…友達も……!』
ま「…辛かったですね」
もうだめだ。止まらない
『そうだよ…何で私だけこんなに泣かないといけないの?私だけ…私だけっ!!神様は本当に嫌いだった』
そ「……俺も神様は嫌いだなぁ…不公平だもん」
『周りは学校へ行って、笑って。帰ってきたら当たり前のように暖かいご飯があって。お父さんもお母さんもいて』
う「そうだな…」
『なんか、殴らっれるし…ヒックいじめじゃないよこんなの、もうっヒック…』
天「でもねA。もう、大丈夫だよ。僕らがいるから。僕らがもう二度とAを辛い目になんて合わせない」
そう言って天月が抱きしめてくれた。髪の毛が濡れてきてる。
『………っヒックっや、約束…!』
天「うん、約束。」
“人”で傷つけられた心は“人”でしか癒すことが出来ないみたいだ
調子が良すぎると自分でも思う。だけど、だけど頑張ったじゃん私。ちょっとくらい…
今だけ、もう少しだけ
『このままでも、いいですか』
天「うん、ずっとこのままでいいよ」
『ふふ、ありがとう』
坂「ちょ、空気!!俺ら空気!!」
さかたんが横からピョンピョンしながら言った
今はみんなにぎゅっとしてもらいたいから
『みんなも…ぎゅってして』
坂「へへ、Aあったかいね、可愛い」
そ「サイズ感が可愛い、暖かいし寝れそう」
う「何より俺より小さいのがもう可愛い」
志「足も綺麗で、かわいくて、Aって最高やな」
セ「ほんまにかわいらしいですね」
ま「もう、離したくない。いや…離さない!!!」
天「ほら、独りじゃないよ」
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ずっきーにねむいふわふわ(プロフ) - 過去とバッドエンドで泣きまくりました。こんなに感動する小説初めて……。 (2022年12月24日 7時) (レス) @page28 id: f2c96b9d0d (このIDを非表示/違反報告)
天使ちゃん。(プロフ) - 占ツクで初めて泣きました... (2021年2月21日 5時) (レス) id: 9ae00b4df1 (このIDを非表示/違反報告)
リ - なんか目から何回も水が出てくるんですが何なんですかねこれ、、、、、、なんか止まらないんですけれど、、、?? (2020年10月6日 0時) (レス) id: e91b9a8a8b (このIDを非表示/違反報告)
ピピ(プロフ) - 小説で泣いたの初めてです………… (2019年12月22日 15時) (レス) id: 57f5280136 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - バッドエンドですごく泣きました! (2019年12月11日 0時) (レス) id: bf10033614 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:.。なな。. | 作成日時:2019年4月20日 13時