・ ページ2
夕食後、タイミングを見計らって明王の部屋に向かった。少しだけ罪悪感もある。だって性別を偽って明王の部屋に押し掛けようとしてるのだから。
扉をノックすればしばらくして少しだけ開き、明王が顔を覗かせた。
入れてよと言うことあからさまに嫌そうな目をおれに向けたが、「じゃあ外行くか?でも誰かに聞かれちゃまずいだろ。」というと渋々なかへ招いてくれる。
荷物を運んだばかりの部屋は合宿所特有の匂いと明王の匂いがまざりあっていた。
明王はベッドのうえ、おれは椅子に腰をおろして改たまる。なんだかドキドキするな。明王は終始不機嫌な顔してるけど。
おれがAAのままここにいられたら、こんなじゃなかったろうに。
「急に音信不通になっちゃって悪かったよ。明王のこととっくにバレてたらしくて。明王が有能だったから首切られちゃってさー。研究所に閉じ込められてた。」
「はん、本当かよ。」
明王はいつもおれの言葉を疑う。実際嘘ばっかりだから、明王は正しいんだけどさ。
「これはほんと、嘘じゃないって。今までの数倍の力を持ったエイリア石に洗脳されそうになって、拒絶反応起こしちゃってさー。ついこないだまで、病院で眠ってた。」
でも明王が日本代表に選ばれて驚いたよ、と本心を言うと明王は組んだ手に顎をのせておれを強く睨み付ける。
「…ここに何しに来た。」
圧倒されそうだ。明王、すげえ怒ってる。なんでこんなキレてんだろ。なんだか泣きそうにまでなってしまうけど視線をそらしてぐっとこらえる。
「…会いたかっただけだよ。明王のサッカー好きだから。」
それ自体は嘘ではない。本当は影山の指示でここにいるだけなんだけど、正直明王の近くにいられてぶっちゃけ嬉しくもある。卑怯だよなあ。
そう言うと明王は眉間にしわを寄せて複雑な顔をした。あ、ちょっとキモかったかな?と思ってるとやっぱり明王は「気持ち悪ぃ。」と呟いた。
「…ちっ。とりあえずそういうことで納得してやる。」
以外にも明王にそれ以上のことを深堀りしてこなった。
ほっと胸を撫で下ろした直後、明王の口からとんでもない言葉が飛び出して…おれはうっかり、動揺を顔を出してしまったかもしれない。
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
19 - 星猫さん» 優しい…ありがとうございます。イナズマイレブンシリーズはアレスとオリオンも含めて全部みました!同じlevel5作品だと妖怪ウォッチも好きです(^_^) (2021年9月8日 12時) (レス) id: 4071e07d98 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - もう一つのpcがしました。また高評価しました!知ってるアニメは何ですか? (2021年9月8日 11時) (レス) id: 7d3fe1e696 (このIDを非表示/違反報告)
19 - 星猫さん» ありがとうございます!!嬉しい、、自給自足ですが励みになりました。今後も1日1更新、書き殴り続けますので暇つぶしにでも見ていただければ^^ (2021年9月7日 22時) (レス) id: 39de8a0c35 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 初めまして!とっても素敵ですね!高評価しました! (2021年9月7日 20時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:19 | 作成日時:2021年8月30日 21時