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いつもHRの10分前くらいの登校だから教室には人がいっぱいいる。
けど今日は藤原くんと一緒に来たせいもあってギリギリの時間だった。
「 ん、おはよ 」
「 おはよう 」
席に座ると誠也くんに声をかけられ、
彼は荷物を出し始める私にグイッと身体を近づけた。
「 …なあ、今日丈と来てたやろ。何で？ 」
「 …藤原くん？朝たまたま会って 」
「 嘘。二人そんな仲良かったっけ？ 」
「 ほんまやで？…昨日LINE交換してん 」
そう告げれば、目をおっきくする誠也くん。
なんで？！と言う誠也くんに首を傾げたところでちょうど先生が来た。
「 …まーじか 」
誠也くんは少し難しい顔をして、身体を前に向き直した。
HRが始まる前に携帯の電源を確認しようと机の下で携帯を見ると、映ったのは一件の通知。
“ 放課後一緒に帰れる？ ”
送り主は淳弥から。部活は？と聞けばすぐに今日ない、って返ってきた。
おっけいのスタンプを返して、携帯をカバンにしまった。
タイミングよくチャイムが鳴って、
今日も一日が始まった。
-
「 A、教科書見して 」
数学の時間、授業が始まって5分後に誠也くんがコソッと囁いた。
わかった、と机をくっ付けて真ん中に教科書を置く。なんか懐かしいこの感じ。
高校に入って難しくなった数学は呪文のようで、とりあえず黒板をノートに写すのは作業みたいな。
授業が半分経った時、ふいに肘をトンッと触られ顔を向けると誠也くんがノートを指差した。
「 ……？ 」
ー Aは好きな人おるん？
ノートの隅っこに書かれた文字。
え、と小さい声を漏らして誠也くんを見たら彼は何事も無かったように授業を聞いている。
ー 何で？
今度は自分のノートの隅にそれを書いて、誠也くんに寄せた。
ちょっと考えてから誠也くんは私のノートに言葉を続けて書く。
ー 気になったから
一体どういうことやろ、と顔をしかめた私を見てか、誠也くんはフッと笑って黒板に顔を向けた。
その横顔は少し微笑んでいて、
誠也くんってずるいな、何て思う。
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ナナセ。(プロフ) - ぴっぴ。さん» はい、これからの末澤と丈のやり取りにも注目していただければ！笑、楽しく読んでいただけるのが一番なので嬉しいですありがとうございます！ (2016年11月7日 12時) (
レス) id: a957d409db (このIDを非表示/違反報告)
ナナセ。(プロフ) - あおいさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします (2016年11月7日 12時) (レス) id: a957d409db (このIDを非表示/違反報告)
ぴっぴ。(プロフ) - きた、軽めの修羅場。読みやすくて楽しくてドキドキして楽しい時間をありがとうございます！ (2016年11月6日 21時) (レス) id: 0a7361f8aa (このIDを非表示/違反報告)
あおい - すごく面白いです! 丈、想像するだけで可愛い(笑) メンバーも最高だし、この作品大好きになりました! 私、関ジュ(特にFunky8)が大好きなので、ナナセさんの作品大好きです! これからも、頑張ってください!! (2016年11月6日 15時) (レス) id: 5d4b534b2a (このIDを非表示/違反報告)
ナナセ。(プロフ) - ぴっぴ。さん» ありがとうございます…！絶対可愛いですよねッ、6話目のポイントそこなので気付いていただけてめっちゃ嬉しいです！ (2016年11月2日 19時) (レス) id: a957d409db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナナセ。
| 作成日時：2016年10月21日 9時
