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◇( joichiro side )
「 …で、なんや男女居るなぁ思ったら丈とAやってん! 」
意味分からんくない?!片手に持つ牛乳パックを潰しそうな勢いの誠也と、それをなだめるように聞く淳弥。
お昼休み、Aさんが委員会らしく誠也が俺らのクラスに来て男子三人で食べてる。
もっぱら誠也は朝の話ばっかり。ええやん、結局あの後仕方ナシにお前の傘の中入ったんやから!
「 …なんやねん!最近仲良くなってるし…え、好きなん、Aのこと 」
教室はまだ騒がしいっていうのに、こいつにはデリカシーのデの字もない。
「 うるさいわお前、関係ないやろ別に 」
「 あるわ!これ以上敵を増やしたくないねん…! 」
パンを頬張ってむせる誠也を落ち着いてー、なんていいながら淳弥はへらへらと楽しそう。
てか、え?敵を増やしたくないってまさかさ、
「 …誠也も好きなん? 」
「 おまっ、今“も”って言ったやんな?! 」
地雷踏んだなんて、もはやどうでもいい。
いや、誠也も好きなんて初耳なんやけど。
…マジか。確かにAさんは可愛いし、まさにどタイプで。恥ずいけど、いわゆる一目惚れってやつやった。
やっと仲良くなれた思ったのに、こいつも好きとかそんなんある?
「 まあ頑張れおふたり 」
「 余裕そうやなー…、ええなあ幼馴染 」
誠也が机に顎を乗せながらダルそうに言った。
焦る気持ちと裏腹に、淳弥は笑う。
「 俺立場中立やからね、とりあえず見守っとく 」
「 丈に肩貸すとかやめてな?!ほんまに! 」
セコイことすんなや、と誠也が釘を刺した。
…そんな肩貸してもらってたら俺は一年の頃から仲良くなれてたよな、なんて考える。
「 てか俺最初淳弥の彼女かと思っとった、Aさんのこと 」
「 わかる!ずっと一緒に居るもんな 」
「 けどまあー…、俺フラれてるからね、Aに 」
淳弥が何気なく言った言葉に、“え”って誠也とハモった。今サラッと爆弾落としたやんな?
「 だから、俺は応援してます、どっちも! 」
淳弥はそう言って、俺と誠也の背中を叩いた。
しばらく、丸くなった目の誠也と視線を逸らせなかった。
▪
11 / 6 今江くんHappyBirthday♡♡
昨日更新出来ず遅れてごめんなさい…( ; ; )
今日の夜今江くんの短編と、もういっこ末澤の
投下しますね
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ナナセ。(プロフ) - ぴっぴ。さん» はい、これからの末澤と丈のやり取りにも注目していただければ!笑、楽しく読んでいただけるのが一番なので嬉しいですありがとうございます! (2016年11月7日 12時) (レス) id: a957d409db (このIDを非表示/違反報告)
ナナセ。(プロフ) - あおいさん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします (2016年11月7日 12時) (レス) id: a957d409db (このIDを非表示/違反報告)
ぴっぴ。(プロフ) - きた、軽めの修羅場。読みやすくて楽しくてドキドキして楽しい時間をありがとうございます! (2016年11月6日 21時) (レス) id: 0a7361f8aa (このIDを非表示/違反報告)
あおい - すごく面白いです! 丈、想像するだけで可愛い(笑) メンバーも最高だし、この作品大好きになりました! 私、関ジュ(特にFunky8)が大好きなので、ナナセさんの作品大好きです! これからも、頑張ってください!! (2016年11月6日 15時) (レス) id: 5d4b534b2a (このIDを非表示/違反報告)
ナナセ。(プロフ) - ぴっぴ。さん» ありがとうございます…!絶対可愛いですよねッ、6話目のポイントそこなので気付いていただけてめっちゃ嬉しいです! (2016年11月2日 19時) (レス) id: a957d409db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナナセ。 | 作成日時:2016年10月21日 9時