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(nishijimaーside)


レコード大賞、紅白歌合戦、年越しライブと。



年末年始の目まぐるしいイベントをグループ皆で乗り越えて。





いよいよ年始休み、俺と詩は飛行機に乗っていた。



…と言っても、一緒にではない。




世間にバレないよう万全に万全を期す為、別れて飛行機に乗ってる。









西「…はぁ」


1人、窓の外を眺めながら寂しく嘆息する。



勿論仕方ないとは分かってるし、寧ろ分かれて飛行機に乗る事を提案したのは俺だ。



仕事ならまだしも、プライベートで2人で北海道行きの飛行機に乗っている事を、俺達の事を知ってる誰かに見られでもしたら洒落にならない。



でも。


少しだけ、期待していた。



「そっか…仕方ないね」と、寂しそうに頷く詩が見られるかなと。



2人で初めての旅行(というより里帰り)なのだ。少しくらい浮かれても良いだろう。



彼女の可愛い反応が見たい、なんて思うのは男の性。




でも実際、俺の提案を聞いた詩の反応は。




「確かにそうだね。私も新曲の歌詞書きたかったから1人で良かったかも!」と何とも明るいもので。



それを聞いた俺の落胆を、詩は知る由もないんだろう。





ーーいや、分かってた


ーーたかだか数時間離れて移動するくらいで、詩は何とも思わない



寧ろ1人になった時間を喜んで仕事に充てる女だ。





西「…はは、」



ーー俺も仕事しよ




煩悩を振り払って、ノートパソコンを開いたのだった。









.









母「お帰り」


西「ただいま。迎えありがとう」



空港の駐車場まで車を走らせてくれた母さんに礼を言うと、帰りは自分で運転しろと席を譲られる。



母「それで詩ちゃんは?」


西「次の便だから、後1時間くらいかかると思う。場所と車の特徴だけは今送っといた」



後ろの席に座った母さんは、頰に手を当てた。



母「ライブ会場で会った事はあるけど、家に来るなんて初めてだから張り切って掃除しちゃった」


西「あは、お疲れ様」


母「ねえ、大切にしなさいよ」



軽口で、だけど重みのあるその言葉に。



西「…ん」



しっかりと頷いて答えた。

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(プロフ) - 海音さん» ありがとうございます!次章もマイペースに更新していきたいと思っておりますので、またよろしくお願い致します! (2020年2月20日 20時) (レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
海音(プロフ) - 楽しく読ませて頂いてます!すごく面白いです!!次の章も楽しみです!これからも頑張ってください!! (2020年2月19日 23時) (レス) id: 8f38073b2c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ゆうさん» かなり長かったと思うのですが、ありがとうございます!マイペースな展開と更新になりますが、これからも頑張って参りますので、お付き合い頂ければ嬉しいです! (2019年12月14日 18時) (レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 最初から一気に読んじゃいました!笑 とっても面白かったです! これからも頑張ってください! (2019年12月14日 16時) (レス) id: 3d09ff0bd0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - EYさん» ありがとうございます!ゆっくりで良いとお気遣いまでして頂き、本当に嬉しいです。マイペースに頑張って参りますので、これからもよろしくお願い致します! (2019年11月18日 20時) (レス) id: 00727ba42b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年11月9日 18時

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