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(youーside)
真冬の北海道の空気は流石に冷たくて。
寒いというよりは痛く感じる風を少しでも避けようとマフラーに顔を埋めて。
隆弘に指定された駐車場に停められていた車の後部座席を開けた。
「お待たせしてすみません」
母「詩ちゃん！どうぞどうぞ寒かったでしょ？」
「お久しぶりです」
隆弘のお母さんと会うのは数年ぶり。
笑顔で私を隣に座らせてくれて。
隆弘の運転で車は走り出す。
母「こっちは寒いでしょう？家は暖かいからね」
「はい、えっと…」
母「そうそう、隆弘と付き合ってるんですってね。大変だろうけどよろしくね」
「あ、はい！此方こそ不束者ですが、よろしくお願いします」
母「あ、そうだ。私の事は気楽にお母さんって呼んでね」
西「母さん気にしてたから。お母様とか呼ばれたらどうしようって」
今までライブの時に何度か面識はあって。
その時の印象通り、隆弘との関係が変わっても気さくに話しかけてくれる。
母「隆弘、仕事ばっかりで放ったらかしにされてない？怒っていいからね。蹴ってやって！」
「そんな！隆弘さんはいつも私の事を考えてくれています」
母「そうなの？それだったら良いんだけど……昔にね、」
西「母さん！」
隆弘のストップが入って、続きは聞けなかったけど。
お喋りが好きらしいお母さんのお蔭で、道中は和気藹々と過ごしていたのだった。
.
「お邪魔します」
母「どうぞどうぞ。狭い我が家ですけれど」
そう言うけれど、とても広くて綺麗なお家。
それに、隆弘の香りがして。
ーー西島家の匂いなんだ
少し甘い、落ち着く香りに目を細めて。
西「父さんは？」
母「今日は仕事、定時で上がるって言ってたわ。今家にいるのは…」
「あ、おかえりー！」
奥の扉が開いて出てきたのは。
姉「うわっ、あやちゃんだ！本物だー」
西「本物に決まってんじゃん」
姉「だってあたし、実物は初めて見るもん」
西「いや、実物って言い方やめなさい」
隆弘によく似た、美人な女性。
母「会うのは初めてよね？私の娘なの」
「初めまして、隆弘さんと同じAAAメンバーで、お付き合いもさせて頂いています。綾瀬詩です」
姉「初めまして！弟がいつもお世話になってます」
お姉さんは私に向けて右手を差し出してくれて。
此方も手を出して握手を交わすと、至近距離で顔を覗き込まれる。
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海(プロフ) - 海音さん» ありがとうございます！次章もマイペースに更新していきたいと思っておりますので、またよろしくお願い致します！ (2020年2月20日 20時) (
レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
海音(プロフ) - 楽しく読ませて頂いてます！すごく面白いです!!次の章も楽しみです！これからも頑張ってください!! (2020年2月19日 23時) (レス) id: 8f38073b2c (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - ゆうさん» かなり長かったと思うのですが、ありがとうございます！マイペースな展開と更新になりますが、これからも頑張って参りますので、お付き合い頂ければ嬉しいです！ (2019年12月14日 18時) (レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 最初から一気に読んじゃいました！笑 とっても面白かったです！ これからも頑張ってください！ (2019年12月14日 16時) (レス) id: 3d09ff0bd0 (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - ＥＹさん» ありがとうございます！ゆっくりで良いとお気遣いまでして頂き、本当に嬉しいです。マイペースに頑張って参りますので、これからもよろしくお願い致します！ (2019年11月18日 20時) (レス) id: 00727ba42b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海 | 作成日時：2019年11月9日 18時
