万事屋日常記録＿3【坂田銀時】 (ページ2)

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桂「銀時、A、俺はやはり戻る」

Aたちは店から抜け出し、店の裏に忍んでいた

銀時「ええっ？なに寝ぼけたこと言ってんだお前」

『あの親子が気になるんでしょう？』

桂「あぁ」

銀時「お前これ以上ここに居続けたら本当に新しい扉開いちまうぞ？」

銀時「バケモノは酔っ払って寝てるし今しかチャンスはねえんだって」

桂「逃げるならいつでもできる。だが、今しかやれんこともある。」

銀時「頑張ってヅラ子〜、人生の半分をここで過ごさないよう祈ってるわ」

銀時はそう言いながら

Aを脇に抱え、柵を跨いだ

が、桂は銀時の足を引っ張り止めた

桂「待てパー子、A」

銀時「あいたたたた･･･！俺が半分になる！新しく半分になるー！」

銀時「･･･んだよてめえは一人で好きにやりゃいいだろうが。」

桂「何言ってんのよパー子、私たち3人スリートップで今まで頑張ってきたじゃない」

『嘘おっしゃい』

銀時「知るか！」

するとそこへ以前てる彦をいじめていた子供が慌てて走っていた

子供「いたた･･･！･･･んだよ離せよ！」

銀時と桂は子供の腕を捻りあげていた

子供「キショいんだよてめえら！おばさんも見てないで助けてよ！」

『ふふっ、どこの誰が "おばさん"だって？
もう一度言ってごらんなさい、クソガキ』

Aは黒い笑みを浮かべ、子供の頬をガシッと掴む

子供「ご、ごめんなさい！慌ててたから口が滑っただけなんです！」

『発言には気を付けなさい。それで、てる彦君はどうしたの？』

子供「言っとくけど俺たち悪くねえからな！」

子供「俺たちは止めたのにあいつ勝手に･･･」

銀時「要領を得ねえな。はっきり言えよはっきりスポーツ刈りにするぞ」

子供「ど･･･度胸試しだよ！」

最近子供達の間では、古い御屋敷で度胸試しをするのが流行っていたという

『空き家？』

子供「空き家なんかじゃないよ、ここにはいるんだ。この間も得体の知れねぇ獣みたいな鳴き声聞いたし。」

そんな話を聞きながら桂は壁に開いてる小さな穴をくぐりぬけ

Aも穴を通って、屋敷に侵入した

銀時「あっ、いい景色･･･」

銀時は穴を通るAを見ながらそう言った