もっと優しくしてください江口さん！2

86 ページ39

.









貴方「へえ〜…顎クイっていうの？こんな事されたら心臓破裂するんじゃ…」






最近ハマってる少女漫画のワンシーン。
顎クイか…もし江口さんにされたら…
って勝手に想像するな！！！！


いやでも…







貴方「されてみたいかも…」


江口「何が？」


貴方「ぎゃああああああ！！！！」







ほわわわ〜んと想像していると後ろからひょこっと顔を出した江口さんに驚いて椅子から転げ落ちた
違う意味で心臓がドキドキしたんだけど…







江口「へぇ…Aちゃんこういう事されたいんだ？」






私がさっきまで読んでいた漫画を手に取って"顎クイシーン"をわざわざ私に見せながら意地悪そうに問いかけた







貴方「ち、ちがっ」






ゆっくりと私の方に詰め寄る江口さん
またさっきとは違うドキドキがする







江口「…してあげよっか？」


貴方「え、ぐちさ…っ」







私の腰を自分の元に抱き寄せもう片方の手を私の頬に添えた
その艶やかな表情が私を虜にする




頬を人差し指てツーっとなぞると私の顎に添えてクイッと上げた







江口「どう？満足した？」


貴方「し、しました…もう大丈夫です…」


江口「そ？でも顎クイってキスの前にするものだよ」


貴方「え？」






その瞬間唇が重なった。






貴方「んんっ…ふっ、えぐっ…！」






何度も角度を変えてキスを繰り返されついには舌が入ってくる
ああ…ダメ…くらくらする


腰が抜けて立っていられなくなると咄嗟に江口さんが支えてくれた






江口「おっと」


貴方「はぁっ…はぁっ…」


江口「…もう1回してもいい？」


貴方「っだ、ダメです！も、むり…っ」







必死に息を整えてるのが見えないんですか！？
これ以上されたら私死にます

ダメ、と断ると「ちぇ〜」と残念がる江口さん






貴方「っ…江口さんは何で私にキスするんですか！？」







ずっと聞きたかった事をついに聞いた
江口さんは私の質問に対してちょっと驚いた顔をしたけどすぐにいつもの余裕そうな顔に戻った








江口「…知りたい？」


貴方「は、はい…っ」


江口「じゃあ今日仕事が終わったらご飯でも行こっか」


貴方「ご、ご飯…？」









.

87→←85

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す