299 翔side ページ16
翔「…は？」
相葉くん、何言ってるの…？
そんなの
翔「2015年だろ…？」
そう言うと、なぜか皆悲しい顔に変わった
智「…翔くん」
翔「な、何？」
智「落ち着いて聞いてね？」
翔「う、うん」
智「今はね…」
“2020年なんだよ”
翔「は？」
智「信じられないよね？でも、これが現実なんだ」
翔「そんなわけ…」
だって、夢の中では皆彼等に操られていて…
でも今はいつもの皆だ。なのに俺が知ってる記憶から5年が経過している
ひょっとして、俺タイムスリップしたのか？
和也「翔さん、それはないです」
翔「え？」
和也「気づいていないでしょうけど、声に全部出てますよ？タイムスリップなんて、仮想の世界のストーリーですから。」
信じられない気持ちは分かりますがと呟くニノ
何か恥ずかしいんだけど…
潤「簡単に言うと、翔さんは警視総監に撃たれていたから5年もずっと生死をさまよっていたんだ」
翔「何でそれを…」
知ってるの？
そう聞こうとしたら、智くんはなぜか俺にスマホの画面を見せた
それを見た3人は分かりやすく動揺した
雅紀「リーダー何やってんの？！」
和也「そうですよ！たった今起きたばかりで現状がまだ把握しきれていないのにそれを…」
智「だって、隠したってしょうがねーじゃん。いつかは知ることになるんだろうし」
潤「でも、」
智「じゃあ何？皆は俺たちから知るより、翔くんが第三者から聞いて傷ついてもいいって言いたいわけ？」
和也「そこまでは言ってませんよ！ただ、翔さん本人に意見を聞かないと…」
な、何？
話の流れから推測すると、智くんのスマホに俺が知りたいことがのっているってわけ？
智「…ってことだけど、翔くんどうする？」
翔「どうするって言われても」
智「おいらが今から見せようと思っているのは、今の翔くんにとって刺激が強すぎるかもしれない」
…そんなにヤバいもんなの？
智「皆の言う通りだったわ。翔くんが選んで？」
翔「選んでって…」
智「これ、結構未だに出回っているからいつかは嫌でも目にするかもしれない
それが後か先かって問題なんだけど…」
マジか
ハッキリ言って怖いよ？
何なのかも全然検討がついていないし…
でも…
翔「皆が一緒に観てくれるなら…怖いけど知りたい」
潤「翔さん…」
智「了解、一緒に観よう」
智くんの声を合図に、智くんを含めた4人は俺の近くに集まった
智「じゃあ、いくよ？」
そう言うと智くんは動画サイトを立ち上げ、再生ボタンを押した
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作者名：うめパンダ | 作成日時：2020年1月24日 22時
