愛なんて知らない

第35話 ページ37

ハヤテside



翌日、俺は初めて自分の機体を見せて貰った



ハヤテ「こいつか……いい感じだ!」



ガイ「VF-31ジークフリード


慣性制御システム標準装備の最新鋭機だ」



鈴「……」



ガイ「……それ、どういう状況なんだ?」



視線は俺の腰



今、スズネが引っ付いてる



ハヤテ「今機嫌わりぃんだよ


お腹痛いんだと」



ただの食べ過ぎだろうけど……



ガイ「そうか、気をつけな


それと、これは俺達からの入隊祝いだ」



渡されたパッドを見る



すると、マキナとレイナが映った



マキナ『やっほ〜


AIサポートが嫌いなハヤハヤ用に


私達皆でジクフリちゃんをチューンアップしておきました〜!』



二人の後ろには



目の前にあるジークフリードと皆が見える



レイナ『これでヘルメット被る必要』



マキナ『な〜し!』



マキナが手でバツを作る



マキナ『でもでも


いざとなったらちゃんと


EXギアシステムをつかうんだぞ?』



マキナがそう言うと



レイナの頭に自動的にヘルメットが装着されピースする



ハヤテ「ありがてぇ……!」



すると難しい顔をしてやって来るフレイア



ハヤテ「よ、フレイア」



声をかけるけど、集中しているのか全く気付かない



ハヤテ「おーい」



フレイヤ「ハヤテ、スズネ……」



目の前に行くと



ようやく気付いたフレイアは顔を上げる



ハヤテ「何だ?


初ステージにびびってんのか?」



スズネは、フレイアの持っている物を見つめてる



確か……アル・シャハルでも持ってた



鈴「お守り?」



フレイヤ「うん


子供の頃ウィンダミアに来てた地球人に貰ったんよ


これで外の音楽を知ることができた


リン・ミンメイ、ファイヤーボンバー


シェリル・ノーム、ランカ・リー


そしてワルキューレも」



ハヤテ「よく聴いてたのか?」



フレイヤ「うん、格好いいって思ったし


自分もこんな風になりたいって思ったんよ


でも……」



どんどんとフレイヤの声が小さくなる



ハヤテ「らしくねーぞ


命懸けで飛べば飛べる!……だろ?」



するとフレイアは笑顔になり、頷く



フレイヤ「うん!


飛べば飛べる!人生30年!


考えとる暇があったら飛び続けんとね〜


あんがとーハヤハヤ!」



ハヤテ「ハヤハヤじゃねぇよ……」



フレイアが去っていくのを俺は見届けた

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