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アルもまき沿いを喰らって2人は飛ばされた
「誰!?」
アルは跳ね飛ばされ、車の運転手を見る
キィィッ!!
「やってやったぞ〜!
やってやったぞ――!!!」
ハンドルを握るのは
涙をボロボロ流しているヨキだった
「ヨキ!?」
「よっしゃ!
いいぞ!黒ヒゲ!」
ハインケルはアルの足を掴んで引き摺りながら走る
「まさか、君が来てくれるとは!」
マルコーも驚いて、助手席を開ける
「お前らばっかに
カッコつけさせてたまるかよ!
私にもカッコつけさせろよ
チクショー!
どうだー!!?
このヨキ様が最強のホムンクルスに
ブチかましてやった!
かましてやったぞー!!」
まだ涙を流して、マルコーにそういうヨキ
「どうしたんだ?
この車!」
「キンブリーが乗ってきたやつだよ
運転してた人には少し休んでもらってる」
カナマの村では軍人が地面に固定されていた
「やるな!
マルコー先生」
すると、プライドがムクリと起き上がった
「!!」
ドサッ!!
ハインケルは担いでいたキンブリーを
プライドに目掛けて放り投げた
プライドはなんとかそれを避ける
「出せ!!出せっ!!」
ハインケルはアルを乗せてヨキに言った
ギィィッ!!!
ゴゴゴゴゴゴォォォォォオオオ!!
再び猛スピードで車を発進させる
プライドは影を伸ばして襲い掛かる
バキィィッ!!!!
「うわぁぁぁああ!!」
「早く走れ!!
全力で走れ!!」
車の天井をザックリ斬られたが
ヨキは猛スピードで車を走らせる
「あの化け物と正面きって
戦う気はねぇ
セントラル市内に行け
あれに追いつかれる前に
エドとA達に合流して
お父様とやらを潰す!」
そして何とか、プライドを振り切るアルたち
「勇気ある
逃げない人間というのは
本当に乗せやすい」
「ごふっ!!」
「?」
声のしたほうを見ると
「ヒューヒュー」
と喉笛を鳴らして倒れているキンブリーがいた
「良かった、まだ生きていますね
いい色のスーツになったじゃないですか
キンブリー」
キンブリーのスーツは
噛まれた首から流れている血で
赤く染まっている
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