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「一人ですか?
グラトニーも来ていると
聞きましたが」
ドームの中から、セリムが出てくる
「奴は私が頂いてしまいました」
「食べたのですか...
仲間を?」
「仲間ではありません
共同体です」
カランカランと
アルの頭を振り回す
「元は同じ父上から生まれた身」
カン!カンカン...
頭をアルの前に放り投げる
「また一つに戻っただけのことです」
アルは慌てて頭を取り付けた
「そういうものですか」
「!!
ハインケルさん!!」
アルは倒れているハインケルを見つけた
「っ!
ごほっ!ごほっ!!」
「ほぅ...
まだ生きていましたか
さすがはキメラ、生命力が強い」
ガシャン!
「!」
「ハインケルさん!!」
アルが慌てて駆け寄ったが
ガシャァンッ!!!
足を見ると、プライドの影が
アルを捕らえていた
「ぐっ!!
ちっくしょう!放せ!!!」
「逃がしません」
「このっ!!!」
バンッ!!
アルは両手を合わせて、地面に手をついた
ドォォンッ!!
またもや爆発が起きる
砂埃が辺りを舞う
「悪あがきを...」
プライドが影を引き寄せた
アルの両足が見えたところで
「!!」
プライドの目が見開かれた
それは、2本足のみのアルの足だけだった
足の途中で切り離されていて
胴体が無いのだ
プライドは両足を宙に投げ捨てる
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