時の翼 2【鋼の錬金術師】

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『行かせないっ！！』



Aは走りまたもやエドの前に立つ



「死に急ぐ気か...」



「A！どけ！！」



『バカ！！こんな状況でどくわけ
ないでしょう！！？』



「A！！」



「改めて神に祈る間をやろう」



「兄さん！！A！！」



２人の方へと近付いてくる男



「生憎だけど
祈りたい神様がいないんでね...
あんたが狙ってるのはオレだけか？
弟は...アルも殺す気か？
それとAも」



『エド？何言って...』



Aは後ろにいるエドに顔だけ振り向く



「邪魔をするなら排除する
だが裁きを下すのは
鋼の錬金術師と霧の錬金術師 貴様らだけだ」




「Aも殺す気なのか...？
お前はさっき
Aは必要以上に錬金術を
使用しないことを知っていたと言ったな
なら Aも見逃してやってくれ」




「...必要以上に錬金術を使わない
国家錬金術師は滅多に聞かない奴等だ
わかった霧の錬金術師は見逃してやる」




「そうか...
じゃあ約束しろ
弟とAには手を出さないと！」




「『！！』」



アルとAは目を見開く



「兄さん...」



「約束は守ろう
小娘はどけ」



『何言ってるのよ！
(ドッ！！)...っ』




男はAを殴り飛ばす




ドシャッ！




『エド！！』



「そうだよ！兄さん！！
なにしてる...？
逃げろよ！立って逃げるんだよ！
やめろ...やめろ...」



男の手がエドの頭へと近付く




『エド！！エド！！！
そんなところで倒れてないで
起き上がって！！！
エド！！！！』





「やめろ...やめろ！
貴様ぁぁぁぁぁ！！！！！！！」




ズガン！！！！！



カランカラン...




いきなり大きな音が響き渡った



男も動きを止める



「そこまでだ
随分と派手に暴れてくれたな スカー」



ロイが銃を天に向かって撃った音だった



周りには憲兵と鷹の眼と言われているリザと



ハボックが銃を構えていた




「一連の国家錬金術師殺しの犯人として
貴様の身柄を拘束する」




「錬金術師とは元来あるべき姿を
偉業へと変えるもの
それすなわち万物の想像したる神への冒瀆
我は神の代行者として
裁きを下す者なり
邪魔をするのならば貴様も排除する」




「面白い」

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