時の翼 2【鋼の錬金術師】

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『誰...？』



「鋼の錬金術師
エドワード・エルリックと
霧の錬金術師
A・エルリックだな？」




エドは顔を上げる



男は右腕を構え指を鳴らした



「兄さん！！」



咄嗟にアルがエドを引っ張る



ゴーンゴ−ンゴ−ンゴ−ン



時計が夕刻５時を指して鐘が鳴る



その音に思考が追いついたのか



エドは両手を合わせ壁を作る



エドは地面に座り込む



「なんなんだ一体...」



一瞬にして壁が破壊されてしまう



「「『うわっ！！』」」」



サングラスをかけた男の眼がエドを見据える



エドの顔に恐怖の顔色が浮かび上がった



男は一歩一歩３人に近付いてくる



「(なんだこいつ...
ヤバイ！ヤバイ！
逃げなきゃヤバイ！ヤバイ！)

アル！A！逃げろ！！！」



３人は急いで走った



Aは傘をほり投げ全速で走る



急いで階段を駆け下りるが



男が上から階段へ飛び降りてきてしまった



「逃がさん」



右手を地面に当てると階段が破壊される



「「『うわっうわ うわぁ〜！』」」



３人は地面を失い下へ落ちそうになったが



アルが咄嗟に階段の端を掴み



「兄さん！！」




「うわっ！！」



片方の手でエドの足を掴んで



「Aっ！！」



『きゃっ！』



エドはAの腕を掴み落下を間逃れた



しかしエドの視界に写ったのは



男が壁に練成するところ



アルが掴んでいた階段の端の部分が破壊されて



３人とも下へ落下



「「『うわぁ――――っ！！！！』」」



そしてまだ下にあった階段に



３人は背中を強打



ドガシャン！！！



男は階段を下りてくる



「アル！A！
掴まれ！！」



エドは両手を合わせて地面に手を置く



地面を伸ばして建物の上へ乗ろう言うのだ



しかし伸ばした地面もまた破壊されて



地面の一緒に落下する



「「『うわぁ〜〜〜！！』」」



そして３人は坂を走りながら下る



「ちくしょう！
何だってんだ！！
人に恨みを買うようなことは...
うっ...いっぱいしてるケドっ！！」



最後の言葉には少々言葉を詰まらせるエド



「命狙われる筋合いはねぇぞ！！
しかもAなんて持っての他だぞ！？」



３人は猛ダッシュで男から逃げる



男も３人を追う

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