貴方は喰種で私は捜査官で【東京喰種】２

74 ノド ページ27

チュンチュンと小鳥の囀る鳴き声



鈴屋くんは篠原さんに呼ばれたらしくて



何処かへ行ってしまった 。



誰もいなくなった病室の中で私は想う



貴方「喉、乾いた… 」



起きてから 何も食べず 何も飲まずで



私のお腹は限界に来ていた 。



ふと、隣の棚を見てみると都合良く


シンプルなグラスに透明の水が入っていた



その横には 手紙らしきモノとカプセル



水を置いてくれた人に感謝をし、



カプセルらしきモノを手に取り眺める



＿ 薬は嫌いだな 。



不味くて 苦くて 口に残る違和感



昔から大嫌いだった 。



透明のグラスを手に取ると中の水を


ゴクッとゆっくり飲み干す ＿



グラスの中には 水滴のみが残った



乾いた喉は既に潤っていて 気分がいい



そして私は 手紙の存在を思い出す



貴方「これ… 」



誰からの手紙だろう 。



宛先を見てみると 私



差出人は… 空白 ＿



白の封筒に入った 手紙を取り出す



何故かこの時のドキドキは忘れられない



私宛に…誰が？



中身を見ればわかると思った私は


急いで 中の紙を広げる 。



ソコに書いてあった文字 ＿


とても綺麗な字で 小説のような文



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Aさんへ



明日には退院できるらしいですね。

あの日以来、貴方と話がしたかった


明日の午前1時30分頃 あんていく へ



どうぞ 来店してください 。


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金木くん…？ じゃない 。



これは…



もしかして 。



貴方「トーカちゃん…？」

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