貴方は喰種で私は捜査官で【東京喰種】２

71 メザメ ページ24

目が覚めると そこは白くて硬いベッド



辺りを見回すと 水色のカーテンと



曇り一つない綺麗な窓 。



白い壁 白い床 白い天井



全て "清潔" と言ってもいいぐらいの場所



貴方「病院…？」



首を傾げる私はふと体に重みを覚えた



チラッと足元を見ると ＿



ベッドの横に置いてある椅子に座り、



体をベッドに向けて曲げてスヤスヤ寝ている



＿ 鈴屋くんがいた 。



彼が倒れそうになった私を抱えて


助けてくれたんだな。と安心する 。



気持ち良さそうに寝る鈴屋くんの顔は



とても綺麗で 幼かった 。



こんな子がCCGだなんて思えない



なのに 強くて本当尊敬する ＿



ゆっくりと吐息を吐く鈴屋くんを見ていると



なんだか眠たくなる ＿



私はもう一度 ベッドに横になり



目を閉じる 。



終わった戦争も 終わった過去も忘れよう



今は自分を突き進むだけ ＿



目に思い浮かぶのは 白い霧



そして 金木くんの顔 アヤトの顔 ＿



トーカちゃんの顔 ＿



皆 笑ってて 楽しそうで 。



崩れそうになる残像をかき集めて私は思う



貴方「コレで良かったのよ」



元どおりの自分 。



偽りの感情



全てコレで良かったの 。



誰も私の心には入り込まなくていい ＿



共存 や キリのないことはやめよう 。



目的を捕まえよう ＿



そして私は眠りに落ちた



いつもより浅い眠りだけれど …



いつもより深く眠れた気がした 。

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