貴方は喰種で私は捜査官で【東京喰種】２

69 クルウ ページ22

"止めるのが遅かった"


"私が悪い"


"二つを大切にするから"



批判的で 残酷な言葉が私を支配して


溶けて 消えて 浮いて 消える 。



大切にすることがいけないの？


違う 。


判断できなかった私が悪い 。



頬を伝う一粒の涙は透明で清らかで


目の前の光景を映し出す ＿




何もできなくて 助けられなくて



悔しい気持ちでイッパイ だった



助けてもらってばかりなのに私は


"何もできないただの人間"



あぁ、これじゃダメだ 。



私の存在は 何になる



そろそろ 共存 なんていう欲を求めるのは



＿ ヤメニシヨウ 。



この日から私は別の意味で 少し、



変わってしまったのかもしれない 。



金木くんが変わってしまったように



それよりも もっと可笑しくなったのかも。



見返りを求めるから 別の生き物に対して



"大切"を作るから 私は駄目なんだ



私は"人間"として生きる 。



CCGとして 生きよう



金木くんが喰種として生きるように ＿



中途半端な私は 誰が見ても中途半端 。



貴方「私は…喰種対策課の捜査官」



私は緩やかに小さく クスッと笑う



昔の私 のように ＿



戻らない過去 届かない未来 。



サヨナラ今の私 ＿



貴方「コンニチワ…あの時の私 。」

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