5.賭け ページ7
RED
「賭け事…?」
競馬とか?いやいやそんなわけねぇよな。
んなもん俺も好きだわ。
女の子は賭けの内容を楽しそうに話している。
『世界中のマフィアを全滅させる…僕ならば可能だと思った…難しいだろうとも分かったけど。だから…僕は賭けたんだ、マフィアを潰すまえに僕が死ぬか僕がマフィアを全滅させ恨みを果たすか…。』
…賭けた?まさか…まさかとは思うけど…。
「賭けたって、どっちに?」
『そんなの後者に決まってるでしょ、ばーか。』
ですよね!ですよね!!!!
よかった〜"前者だよ?"とか言われなくて!
『…でね、さっきは"あーここで殺されちゃうかー、賭け負けたなー"って思って逃げなかったってこと。あそこで何とか生き延びようとするとか往生際悪くてムリ。』
は?…往生際が悪い?何だよそれ…何だよそれ!
気づくと俺はキレていた。
「はぁ!?往生際が悪いだぁ!?そんな理由で命放棄すんのかよ!お前は命の重さが分かってないね…!アレでしょ!?人のこと簡単に殺してきたから命の重みとか知らないんだろ!」
女の子はビクッと肩を揺らすと俯き
それからゆっくりとこちらを向いた。
言いすぎたか…?でもこんぐらい言わねぇと。
するといきなり鼓膜潰す気かってくらいの
声が耳に響いた。
『命の重みなんか分かんないよ!!!だってそんなの教えて貰えなかったもん!みんな「貴女は特別だから好きなだけどうぞ」って言ってたの!私、本当に少し前まで命に代えがきかないなんて知らなかったんだよ!?ずっとずっと「この人たちはすぐに生き返れるんですよ」って!!!みんな!そう教えて…!おし…えられ…てぇ…!』
何も言えなかった。
彼女の家が特殊なのだろう…彼女のせいではなかったのだ。
「………ごめん。」
崩れ落ちた彼女を見てやっと出た言葉だった。
もう、どうしたらいいか分かんないよ…と
嘆く彼女を殺すことはおろか、放置も出来なかった俺は彼女を連れて行った。
「おいお前ら…この子を、俺らのファミリーに迎え入れようと思うんだけど?」
俺たち六つごの間に言葉なんていらない。
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めーりん(プロフ) - 純さん» 有難うございます!( ´ ▽ ` )コメント頂くと更新せねば!ってなる私…笑 ちょっと今から更新してきます( ⊃˙-˙)⊃(ペン) (2017年12月21日 23時) (レス) id: 14a4a43ae4 (このIDを非表示/違反報告)
純 - カッコいい!!背景?もカッコいいですね! (2017年12月21日 23時) (レス) id: a26498a704 (このIDを非表示/違反報告)
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