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□ 貯金
かなり貯め込んでいるのだが、特に使い道はなく、季節ごとに服を買ったり、容姿を整えるために出している程度。
生活も特に贅沢していないため、特にそれほど使っていない。
最近になって、自分が死んだ時のことを考え始め、子供もいないし、まともに接点ある親族もいないからこれ無駄金になるかもしれないと思い始め、孤児院や慈善団体に個人的に寄付したりしている。過去に短期間ではあるが孤児院や施設に預けられたことがあったからか、そのような環境の小さな子供に同情しがちである。
□ 人間関係
生まれは東京だが、中学までは関西で暮らしていたため、東京にいる昔からの友人はほぼ居ない。いたとするならば、その人物も関西からやってきた人物である。
そもそも学生時代の友人なんてものは本当に数人しか居ないのだが。家庭環境の関係もあり、塞ぎ込みがちだったため、今のように感情的に喋るタイプでもなく、どこか冷たい印象を与える子供だった。
高校進学と上京で母と離れる事ができ、精神的に落ち着いてきたからか、段々と昔よりも笑うようになったしよく喋るようになった。その結果が現在の彼女である。彼女にとって親というものがとても大きな存在だったことが分かる。
高校時代は放課後はすぐエリミネーターの仕事に行っていたため、部活などには入っておらず、周りの人から学校が終わるとすぐに帰ってしまうため奇怪な目で見られてはいたが、学校で仲良くしてくれる友達は何人かいた。
□ 部屋
現在は一人暮らし。
部屋はまぁまぁ汚い。というより、散らかっている。脱いだ服、着るか迷った服などがソファの上に置きっぱなしだったりはする。
親しい人には簡単に合鍵を渡す。不用心。寝起きが悪いため起こしに来いということらしい。勝手に入っても別に怒らないし、むしろアタシの暇つぶしに来いスタンス。
□ ???
百瀬は自分の容姿をとても気に入っているが、その反面とても憎んでいる。顔立ちは整っているし、スタイルも良いが、それでもなお、歳を重ねれば重ねるほどあの女に似ていく自分の顔が怖い。いつか母と同じ顔になるのではないかと不安を覚えている。
ごく稀に母のことや昔のことを精神的に不安定になると、部屋の鏡を叩き割ってしまったりすることがある。自分の顔がまともに見られなくなる。自分の顔は誰よりも綺麗なのに!あの女にそっくりなのが気持ち悪くて仕方がない。
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作者名:兎依 | 作成日時:2022年11月2日 22時