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私的理論３０ ページ30
セト「今日は送ってあげられなくて本当にごめんっす」
A「いいわよ別に、お金、たくさん稼いできなさいよ」
爽やかな青年と別れ、夕焼けにくれる道を一人で歩く
しばらく歩くと我が家についた
何の音もしない無機質な部屋
暗い部屋の中、クッションを抱きしめながらソファに倒れこみ
数時間前のことを思い出していた
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
男をたぶらかし、ゲームみたいに遊んでいる私だけど、実際の所、体を使ったことはない
すべて仕草や髪型、笑顔、会話などに気を配っただけだ
なぜか急に金髪の男に抱きしめられている私はどうしたらいい？
好きでもない男に抱きしめられるなんて吐き気がする
思わず泣きそうになっているとセトが金髪の男を殴った
金髪の男から解放されたものの共に床へ崩れ去る
セト「Aに・・・触るな！」
ハァハァと荒く息を吐くセトは、いつもの爽やかで優しげな面影はない
よく見ると瞳が赤くなっている
金髪「うるさいですよ、セトさん、邪魔しないでくださいよ？」ニッコリ
A「せ、セト！」
金髪の男が立ち上がりセトの鳩尾を殴った
悲痛な声をあげながらセトが吹っ飛ばされる
セト「お前ええええ！」
セトが金髪の男に掴みかかるものの回し蹴りをくらわされる
再びセトが吹っ飛んだ
急いでそばへとかけつける
A「セト！しっかりして！セト！」
金髪「はぁ、まったくばかな人ですね」
私が金髪の男を睨みつけると、またニヤッと不適に笑った
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作者名：にひりんこ | 作成日時：2015年4月26日 21時
