私的理論27 ページ27
「失礼します」と言いながら保健室のドアを開けると
そこには頭を冷やしているセトと金髪の男がいる
保険先生「あら、園田さんじゃない」
A「お久しぶりです、先生」
保険先生「久しぶりね、申し訳ないんだけど私これから職員会議なのよね、二人のこと頼んでもいいかしら?」
A「はい、もちろんですよ」ニコッ
保健室の先生と軽く会話を終え、保健室から出ていくのを見送った後、くるくる回る椅子にドスンと座る
A「はぁ、疲れた・・・」
セト「A!?裏、裏!?」
A「え?ぁ・・・」
金髪「あ、俺にお構いなく?どうぞどうぞ」
思わず素が出てしまいセトに話しかけられたと思ったら金髪が私のことを見ていた
あ、こいつもいたんだっけ・・・
長い前髪のせいでどうなっているのか分からないが
かすかに見える口元はニヤニヤと笑っている
A「似てる・・・」
セト「へ?」
金髪「どうしたんですか?園田さん」
私に問いかけるこいつの口元は相変わらずニヤニヤしている
この笑い方・・・前にも見たことがある・・・
A「気安く名前を呼ばないでよ」
セト「A!それはいくらなんでもひどいっすよ!」
金髪「気にしないでください、セトさん」
A「うるさいわ、黙りなさいよ」
セト「A!」
金髪の男に対して毒を吐く私に対してセトが怒鳴る
大きな声だったので思わず体が震えてしまう
セト「あ、えと、ごめんっす・・・」
A「別に・・・」ビクッ
金髪「なんかすみません、俺のせいで・・・」
保健室がシーンとした雰囲気に包まれる
違う、こんな風にしたかったんじゃない!
謝ろうと思ったんだけど、何か大事なことを忘れているのよ
だけど一つだけ分かったことがある
今私の目の前にいる金髪の男は・・・・・
・・・危険だ
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作者名:にひりんこ | 作成日時:2015年4月26日 21時