なんか推しカプが既にくっ付いてたので敏捷に極振りして見守りたいと思います。2

防御特化と新たな盾。 ページ12

｢えっと、それで？今日は何するの？｣
｢あ、えっと……素材取りに行くんだ！｣

メイプル曰く、今メイプルの使っている大盾である『闇夜ノ写』は【悪食】により触れたもの全てを飲み込む凶悪な性能をしているのだが、しかしそれ故にあつかいにくいという欠点を抱えることになってしまったという。

そしてイズに大盾だけでも作ってほしいと頼んだところ、素材を持って来れば料金が割引できるということで、その素材を集めることにしたのだ。

｢メイプルはどんなのが欲しいんだっけ？｣
｢真っ白で綺麗なの！｣
｢そうかぁ……素材に目処はついてるの？｣
｢うん！｣

今回必要となるのはフィールドの湖に生息する魚の持つ白い鱗、そして洞窟に生成される採取可能鉱物のうちの白い水晶である。
しかし今は採取ができるメンバーが居なかったため、前者を狙いに行くのだ。

｢よーし、メイプル乗ってー？｣
｢おっけー！｣

いつも通りメイプルがカナデに背負われて、三人で走り出す。

最もAが速すぎるのでかなり控えめにしているのだが。

｢にしても速くない？｣
｢いやこれでもだいぶゆっくり歩いてるんだぞ？AGI極振り舐めんな｣
｢いつ見ても酷い速さしてるからなぁ｣

呆れたように会話する一同の前に、大きな湖が見えてきた。

｢あっ、あそこ！あそこにいるんだって！｣
｢はいはーい｣

勢いそのままに走る三人は、あっという間に目的地まで辿り着いたのだった。

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