鎮魂のレクイエム ページ45
｢○○国民に告ぐ！｣
マールドが戦闘に立ち、大きく宣言した。
｢我々の目的は、隷属する者達の解放及び人間至上主義の撤回だ!｣
その叫びと共に、魔族一同の士気が大きく盛り上がる。
しかし相手側は一切応じず、また飛び道具を連発する。
｢……ったく……話くらい、聞いてくれよっ！｣
マールドの生み出したのは、太陽の如し煌めきを放つ巨大な火球。
それはマールドが腕を大きく振り抜いた瞬間、勢いよく城壁に激突した。
それはまるでバターのように熔けていき、突入経路を生み出した。
｢いいかお前ら！殺すのは兵士だけだからな！｣
｢｢｢｢うおおおっ！｣｣｣｣
続々と突撃していく魔物が兵士に襲いかかっていく。
そして幹部達も当然黙っている訳ではない。
｢よっしゃぁやるぜぇ！｣
｢｢やぱああああ！！｣｣
真っ先に巧が飛び出し、そこにソーラ、ほんの少し遅れてフールが続く。
巧は走り回り、その手に持つ双槍で次々兵士を切りつけていく。
ソーラはその杖を振るい、突風を巻き起こして兵士を吹っ飛ばす。
そしてフールが一気にその大斧をブン回し、兵士を叩き切っていく。
｢うわ……エグいことしやがる……｣
｢仮にも僕ら魔王だしな。こっちが普通だろ｣
……まぁ、確かに魔王率いる軍勢なのだからまぁ……うん。
考えれば当たり前である。
そして遅れてリーファとフレアも攻め込み、リーファは兵士を切り捨ててフレアは武器庫を炎上させる。
｢わお……｣
｢ぼ、僕も……！｣
混乱の最中、ドン引きする東矢を置いてアルマが両腕を上げた。
｢この地に眠りし霊魂よ……今こそ立ち上がり無念を晴らせ。“マーダースピリッツ”！｣
その詠唱に応え、次々と魂が集いだし、やがて王宮へと向かって一目散に飛んでいく。
少しして野太い悲鳴が遠くから聞こえてきた。
破れかぶれで反撃を試みる者もいたが、それらは全てオシストの障壁により防がれる。
当然大混乱に包まれる王国の中、東矢は呆然とするのだった。
｢……すげぇな……街がボロボロだ｣
……そんなことを呟きつつも、自身は一般人の避難を手伝うのだった。
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クロロフィル＠リーフィア狂/あるりーす(プロフ) - 朱欄さん» ありがとうございます！これからも更新頑張りますね！ (2023年1月14日 20時) (
レス) id: c1253398fc (このIDを非表示/違反報告)
朱欄(プロフ) - Banana is Kami(作品最高です!キャラデザがすごく好きです!特にワイドちゃんがかわいい←あ、星押しときますn(() (2023年1月14日 20時) (レス) @page3 id: efb6a7397d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クロロフィル@深緑の指揮者 | 作者ホームページ：http
作成日時：2022年12月29日 21時
