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戦闘 ページ10

「…!デルビル…!」

知能が高く、連係プレーで狩りを行うドーベルマンのようなポケモンだ。
タイプはあく、ほのお。

「…」

背後をちらりと見れば、まだあまり本調子ではなさそうなそれがデルビルたちをにらみつけていた。

「…行くぞ、キャリーフ、フレア!」

ニャオハとブースターを繰り出し、臨戦態勢に入る。

「グルル…」

二匹の内の片方がフレアへ飛びかかってくる。

「フレア!躱して“火の粉”!キャリーフは“木の葉”!」
「ぐぅあっ!」

やや大きく躱し、火の粉を浴びせる。
体を炎が焼き、苦し気にしているところに木の葉が襲い掛かる。

「はにゃぁっ!」
「ギャッ!?」

その体を切り裂いた葉は今度はその身を包む炎に引火し、更に火力を上げた。

「キャインキャイン!」

堪らず逃げていく。

もう一匹は唸り声をあげて威嚇してくる。

「フレア、“体当たり”!」
「ぶぁっ!」

威嚇するデルビルへ向け、フレアが全身で体当たりをお見舞いする。

いくら威力の低い初期技と言えど、ブースターという種の攻撃力の高さを馬鹿にしてはならない。

「ギャァッ!?」

一撃で吹き飛び、切り立った崖に空いた洞窟へと逃げ去っていった。

「ふう…お疲れ様」

危なげなく追い払うことに成功した。

「そうだ、お前大丈夫か?」
「アギャ」

振り返れば、それはおすわりとも取れる姿勢で座っていた。

「…はは…大丈夫そうだな…」
「…アンギャアッ!」

それは洞窟を一睨みすると、咆哮をあげた。
すると、その体を光が包み始める。

「うっ…!?」

激しい光が収まったとき、そこにはより未来的かつ攻撃的なフォルムへと変わったそれの姿があった。
脚のブースターを活用して浮遊しており、その姿からはかなりの威圧感を放っていた。

「…アギャ」
「ついてこい、ってか?」

クロロを一瞥してから、洞窟へと移動を開始した。
ひとまずついていく、が…

『洞窟には入っちゃ駄目だよ!危ないからケガしちゃう!』

…直前にネモに釘を刺されていたことを思い出した。
しかし、この目の前の何かの為にも、行かない手はない。

「…行くか」

一旦止めた足を、再び進める。
キリっと口を結び、万が一に備えるのであった。

洞穴→←未知との遭遇



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作者名:クロロフィル@深緑の指揮者 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ugt8ragist4/  
作成日時:2022年12月3日 22時

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