新緑の使い手、パルデア地方へ (ページ31)

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授業風景～数学科～ページ31

｢初めまして、数学の先生タイムです。｣

物腰柔らかそうな笑顔と共に、優しい声での自己紹介をする彼女はタイム。

｢どんな人でも大丈夫。先生と一緒に楽しくお勉強していきましょうー！｣

――――――――――

さて、彼女の授業は数学ということもあってアイテムの購入やバトルのダメージの倍率などが挙げられる。

そして今回はそのバトル面の話だ。

｢…皆さん、占いはお好きかしら？運勢が良いと何となくルンルン気分よね。
今日は運にまつわるお題で数字をお勉強していきましょう｣

…バトルを行う時、時折発生するクリティカルヒット…いわば、

▼急所に当たった！

…これである。

｢急所に当たるとダメージがいつもよりももう半分多い、1.5倍にもなってしまうの。
いつ急所に当てられるかは完全に運…ラッキーなんですけど、それが勝負に波乱を起こすんです｣

と、ここでタイムが質問を投げかけた。

｢それでは、急所に当たる確率を知っている人はいますか？｣

…少しして、おずおずとクロロが手を挙げた。

｢はいクロロさん、何％くらいだと思います？｣
｢確か…4%ほど、だったはずです｣
｢はーい正解！よくできました！流石クロロさん！｣

タイム曰く、性格には1/24…4.17%と言われている。

｢それと、急所に当たりやすい技もあって…例えばストーンエッジやシャドークローだと、約12％の確率で急所に！｣

ちなみにリーフィアの覚えるリーフブレードも急所に当たりやすい。

また、“気合溜め”という技やクリティカットというアイテムを使用することで急所率を二段階上昇させ50％の確率で急所に当たるようになる。

｢当たって嬉しい急所、当てられて悔しい急所。
ポケモン勝負って思ったより確率の数学が隠れてるんです。
計算してラッキーを出せたら、もっと戦略の幅が広がるかもですよ｣

そう言い切ったところでチャイムが鳴り、名残惜しそうにするタイムの授業が終わるのだった。