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今日、彼女に起こされてしまった。
数学の時間、つまらなくて寝た。そしたら、見たんだ、姉さんの夢。
あの時のことが全部出てきてさ。俺、びっくりしたよ。
もう思い出したくないのに…
あれ以来、トラウマなんだよ。女子が、恋が。
姉さんの目を見て辛かった…
姉さん置いて、さよならも言わずに出てって。姉さん傷ついただろうな…あんなに優しくしてくれたのに。
次の時間が終わった後、女子に呼ばれた。
「あのさ、私の友達が話あるって。」
「うん、分かった。」
俺が連れてこられたのは、階段下のちょっとした空間。
そこにいたのは、同じクラスの栗田さんだった。
クラスでは結構目立つ人物。男子から、結構人気がある人だ。
「何…?」
「あの、私、ソラくんのこと、好きです。」
「え?」
「ずっと前から、気になってました。」
「俺が…?」
「うん、良かったら、付き合ってくれませんか。」
俺は何て言ったらいいか、分からなかった。
ずっと、トラウマだった。
でも、あのことを忘れる為には一歩踏み出さないといけないって思って…
「少し、考えさせて。今週のうちに、返事するから。」
俺は、気づいたら彼女に連絡してた。
彼女の考えを聞きたかった。
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作者名:やま | 作成日時:2019年9月30日 10時