「消えた美少女は知っている」 -*探偵チームKZ事件ノート*-

3,サッカーチームKZ ページ4

・



「お疲れ様ー」


「サンキュ。」

「マネージャー、タオルー！」

「疲れたー癒せよ、KZの天使！」



好き勝手言いまくる、男共。


うぜぇ。

超うぜぇ。



「はいはい。名前呼ぶから、
タオルと水、受け取ってー。」



順番に名前を呼び、
タオルとペットボトルを手渡しする。


やがて箱が空になると、 私は指示を下した。



「コーチが、30分後にミーティングって、
言ってたから着替え終わり次第、

グラウンド集合ね！」



はーい、と、やる気のない返事。


まぁ、こういう空気も何となく好きだったり、ね。



グラウンドの片付けも、マネージャーの仕事。


ゴールネットは、片付けてくれるけど、
他のものは、放りっぱなし。


今日は、ジグザグに置かれたコーンが強敵かも、ね。



地道に、1つずつコーンを集めていると、
不意に、影が落ちた。



「手伝うよ。」



振り返ると、微笑する翼、そして貴和！



「ほんとに？」


「ん。何、したらいい？」


「じゃあ、貴和はボールのかご、お願い。

翼は私の逆方向からコーン集めてくれる？」


『OK。』



目的の場所まで、駆け出す彼ら。


何か、かっこよかった。



・

4,カフェテリア→←2,岩代高原

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す