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14,隠されたこと ページ17





「…」


「…」



どちらも無言で、美麗の顔を見つめていた。




何を思うのか、



何を隠しているのか、



時折聞こえる溜め息も。



見上げた瞳の虚ろさも。



苦痛に歪むその横顔も。





全部…全部見てたって言ったら、



「………花鈴、」



もしかしたら、私。



「…ん?」





貴方に、恋してる………?





「石代高原に 秀明の石代支部があるってのは、聞いたのか?」


「ん。」



これから何が話されるのか、
そんなの、誰にだって分かんない。



「KZの強化合宿で、石代高原へ行った。


で、俺のグループは
そこの秀明のやつらと交流したんだ。」



………。



それは、私が初めて聞いたことだった。


マネージャーを始めたのは今年。


残念ながら、合宿には参加してない。



「で、KZのメンバーと塾生が学力で競った。


合同講義やテストで、な。


どっちも、かなり本気だった。」



へぇ、楽しそうだね。


私の考えとは裏腹に、和典の表情は暗い。



「最終日、成績発表と懇親パーティーが行われ、
強化合宿は終了。


成績競争は、引き分けだった。





………俺のせいだ、



メンバーの誰もがそう言った。」





伏せられた瞳。


言おうか言わまいかを迷うように、
寄せられた眉根。



起こった沈黙の時間。





は、そう長くは続かなかった。




「俺たちも来たぜ。」



自信あふれる声が、静寂を破ったから。



「皆……。」



和臣、貴和、和彦、翼、アーヤ。


5人が、一斉にこちらへと笑みを浮かべる。



「ありがと」そう言ってるみたいに。



そんな、何もしてないのに。



「事件は?」



和典が尋ねると、翼が片目を瞑った。



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エイミー - 杏花莉さん» 「消えた美少女は知っている」にアクセスが許可できません・・・ということなので、ログインしていないものから返信させて頂きます・・・。伝わりましたか!良かったです♪私も上杉くん大好きです!コメントありがとうございました! (2016年12月26日 9時) (レス) id: 6aadb72d51 (このIDを非表示/違反報告)
エイミー - なーさん» 「消えた美少女は知っている」にアクセスが許可できません・・・ということなので、ログインしていないものから返信させて頂きます・・・。ありがとうございます!頑張ります♪ (2016年12月26日 9時) (レス) id: 6aadb72d51 (このIDを非表示/違反報告)
杏花莉 - 花鈴ちゃんの切ない気持ちがこっちにまで伝わってきました!番外編で上杉君と両想いになれたときはホッとしました!ちなみに私は上杉君推しです! (2016年8月3日 0時) (レス) id: 154f442b08 (このIDを非表示/違反報告)
なー - とても面白かったです!これからも頑張って下さい!絶対見ます(*^^*ゞ (2016年6月21日 21時) (レス) id: 20b5ed2b90 (このIDを非表示/違反報告)
エイミー(プロフ) - えいみさん、ありがとうございます☆KZ、面白いですよね♪私は俄然、上杉くん押しです(笑)これからよろしくお願いします! (2015年12月30日 13時) (レス) id: c472ba4c17 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:エイミー x他1人 | 作成日時:2015年12月7日 22時

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