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9,週末 ページ12





「貴和?」


『はい。花鈴、どしたの。』


「週末。和典を、石代高原に連れていく。」



通話口の向こう側の微かな吐息。



『分かった。手配は済んでる。』


「東条渚から、聞いた?」


『ん。』



短い返事のあとで、
強い意志を込めた声が届いた。



『俺、上杉を信じてるから。』


「私も、だよ。」



互いの想いを確認しあい、
私たちは電話を切った。









無実はきっと証明できる、そう信じて。







週末。



「和典。」


「花鈴。…わり、付き合わせちって。」


「私が行こうって言ったんだし、大丈夫。」



駅の近くで待ち合わせた私と和典。


約束の時間より3分早い。



 「車、手配してるから、ちょっと待って。」


 「ん。」



それからぴったり3分後、

大きく黒いワンボックスカーが
駅のロータリーに入ってきた。



「これ?」


「そう。」



内側から開いた扉。


中には、貴和、和臣、和彦、翼、アーヤ。


和典は、げっと言わんばかりの顔つきで、
車内を見回した。



「はい。乗って。」



逃げられないと確信したのか、
大人しく車に乗り込む。


先に自分が乗ってから、
和典は、私に向かって手を差し出した。



「ほら。」



スッと手を伸ばすと、
その手と共に車内へ導かれた。



「ありがとう。」


「ん。」



あれ……どうして今、どきってしたの?



10,質問責め→←8,正式な退団届?



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エイミー - 杏花莉さん» 「消えた美少女は知っている」にアクセスが許可できません・・・ということなので、ログインしていないものから返信させて頂きます・・・。伝わりましたか!良かったです♪私も上杉くん大好きです!コメントありがとうございました! (2016年12月26日 9時) (レス) id: 6aadb72d51 (このIDを非表示/違反報告)
エイミー - なーさん» 「消えた美少女は知っている」にアクセスが許可できません・・・ということなので、ログインしていないものから返信させて頂きます・・・。ありがとうございます!頑張ります♪ (2016年12月26日 9時) (レス) id: 6aadb72d51 (このIDを非表示/違反報告)
杏花莉 - 花鈴ちゃんの切ない気持ちがこっちにまで伝わってきました!番外編で上杉君と両想いになれたときはホッとしました!ちなみに私は上杉君推しです! (2016年8月3日 0時) (レス) id: 154f442b08 (このIDを非表示/違反報告)
なー - とても面白かったです!これからも頑張って下さい!絶対見ます(*^^*ゞ (2016年6月21日 21時) (レス) id: 20b5ed2b90 (このIDを非表示/違反報告)
エイミー(プロフ) - えいみさん、ありがとうございます☆KZ、面白いですよね♪私は俄然、上杉くん押しです(笑)これからよろしくお願いします! (2015年12月30日 13時) (レス) id: c472ba4c17 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:エイミー x他1人 | 作成日時:2015年12月7日 22時

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