__役目__ ページ2
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あれから2日経って、裕太はオフの日にAを連れて病院にやって来た。
受付を済ませて呼ばれるのを待つ間も、Aは片時も裕太の手を離そうとしなかった。
裕「Aちゃん、Aちゃんのために手伝ってくれるところなんやから、怖がらんくてええよ」
「ん...ごめん」
知らぬ間に手に力が入っていたことに気付いて、思わず手を解く。
裕「それは外さんくていいんやけど(笑)」
そう言って裕太は再びAの手を握った。
しばらくすると、名前を呼ばれて診察室に入る。
『初めまして。これから島崎さんを担当させてもらう、院長の北山です。よろしくお願いします』
「島崎Aです。よろしくお願いします」
『じゃあ...まずは今日、普通にお話をしましょうか。その途中で何か困ってることや悩んでることがあったら、遠慮なく言ってくださいね』
「はい、わかりました」
こうして初めてのカウンセリングが始まった。
医師主導のもと、普段のAについて質問をされたり、そこから話が膨らんだりして、30分ほど楽しく話をしていた。
裕太はたまに口を開くが、基本的にはAがしっかりと受け答えをしていた。
最後に、次のカウンセリング日程を決め、薬などは使わずにこのままカウンセリングのみで進めていく方針で合意した。
裕「これから何しようか」
Aもオフなので、この後どこかに行くか、家でゆっくりするか、と話しながら病院の近くを歩く。
裕「帰って映画でも見るかー」
あまり外出させるのも良くないかと、裕太はそう提案する。
「せっかく映画見るなら、映画館行こうや」
意外なAの言葉に、いいん、と裕太。
「え、あかんの？(笑)」
そう言って気にしていない様子のA。
裕「じゃあ、行こか」
そう言って、裕太はAの手を握った。
近くの映画館を検索して、早速歩いて向かった。
ちょうどよく、2人とも見たかった映画があったので、チケットを買って劇場内に向かう。
意外と人が多く、気を使ってカップルシートを買ってよかったと、裕太は胸を撫で下ろす。
「来れてよかったー」
裕「めっちゃいい時間あったな」
「ん、ほんま。ラッキーやった」
こうして2人は映画を見て、ついでに、と近くで食事まで済ませて帰宅した。
裕「風呂入ってきたら」
沸いたでー、と裕太。
久しぶりの外出に、疲れた様子のAはソファーから動く気配がない。
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べてぃ。(プロフ) - あさのさん» いつもありがとうございます！伝えておきます！笑 (2019年11月22日 9時) (
レス) id: adc0117cbb (このIDを非表示/違反報告)
あさの(プロフ) - いつも楽しみにしてます！リクエストではないかも知れませんが、ヒロインちゃんの体調が戻らなくてずっと心配です(笑) (2019年11月20日 1時) (レス) id: 6c0ede078d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：べてぃ。 | 作成日時：2019年10月23日 16時
