モルック学園

まぎれもない真実 ページ2

それからというもの、俺の頭は、

《もうサッカーができない》という事実だけを抱え、

退院の日を迎えた。

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家に着き、塞ぎ込んでいると、

俺のじいちゃん…(さらば青春の光・森田さん)が

話しかけて来た。


じいちゃん「圭輔、一緒にモルックやらねぇか？」

植田圭輔「やだよ、ルールもよくわからんし、」

じいちゃん「そうか、残念だ…」


じいちゃん「モルックは楽しいぞ〜〜」


そう独り言を言いながら行ってしまった。


じいちゃんは毎日のようにモルックをしている。

俺は小さい頃に両親をなくし、じいちゃんにとても世話になった。
俺がやりたいって言い出したサッカーも応援してくれた。




　 でももうできねぇや。






　 ……モルックならできるのか？




いやいやいや！俺やったことないし。いつもじいちゃんがやってるの見てるだけだったし。




俺はサッカーしてる方が楽しいと思う。



植田圭輔「第一、木の棒なんか投げて、本当に楽しいのか？」

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