笑顔、1つ目 ページ2
信じてたのに、人として、友として、あなたのことが好きだった。
わがままで、子供っぽくて、でも変に真っ直ぐな頑固者の弟と
お坊ちゃまで、世間知らずで、でもアイドルとしてまっすぐで、病弱な英智
性格は真逆だけど、真っ白な空間に太陽と月が重なって楽しく語り合ったあの日は
この残酷な景色を見せるための布石だったのでしょうか
『答えてよ英智…私だけじゃ足りなかった？なんで、レオまで…弟まで巻き込んだの…？あの時のことは、全部嘘だったの？』
｢全部嘘だ…そう言えたらどんなに良かっただろうね…。月永くんと友達になりたかった、それは本心だよ｣
色素の薄い儚い金色の髪を鬱陶しそうに英智はかき揚げた。そして湖のように透き通った青い瞳を酷く濁らせ、私を睨む
｢この学院を変えるためには悪役が必要なんだ。その悪が五奇人で、君はそれを操っていた黒幕。そして力を持ちすぎた月永くんはさしずめ一時の英雄で、今は叛逆者へと落ちぶれた。それだけの話だよ｣
｢ねぇ、A。僕は君のことが愛おしくて仕方が無いんだ。でもその反対に憎らしくてもたまらない。僕のことを恨んでも構わないよ、許してくれとも言わない。でも覚えておいてほしい。この革命は、この学院には必要なことだったってことをね｣
いつから歯車は噛み合わなくなってたの？それとも最初から？
壊れていく弟を見ていれなくて、卑怯者で弱い私は弟から逃げ出した
ごめんなさい、ごめんなさい…謝っても、どんなに罪を償ってもきっと弟を救うことは私にはできない
せめて罪を背負わせてくれるなら、私はあなたと共に暗い水底へ沈んでいきましょう
そう、覚悟してたのに
『どうしてこうなった』
何故私は真新しい制服に袖を通して、宝石が丘学園に向かわされたのでしょうか
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 13人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リサ(プロフ) - 本当に面白いです！！続きをお願いします！ (2020年4月5日 16時) (
レス) id: 33cec44693 (このIDを非表示/違反報告)
零香(プロフ) - めっちゃ面白かったです!これからのオンエア!のストーリーも気になりますし、あんスタの方でも、何か面白いことになりそうですし、ワクワクが止まりません!更新、大変だと思いますが頑張ってください!応援してます。 (2019年9月17日 0時) (レス) id: c87e668401 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：狐うどん | 作成日時：2018年9月3日 23時
