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第五話 「記憶」 ページ5

食卓に並べられたご飯を食べながら私と梅子さんは
途切れること無く話を進めた。


聞いてみた所、ここは大正時代。
私が路地裏で縮こまりながら死にそうだったのを
梅子さんが拾って助けてくれたそう。

梅子さんは一人暮らしでこう見えて若いらしい。
年齢不詳だけど。

そしてご飯がめちゃめちゃ美味い。
白米最高。特にこの漬け物めちゃめちゃ美味い好き。


梅子「そういやアンタ、この時代の人じゃないんだろう?」

「!ぅえッ!?凄い何で分かったの!?」

梅子「そりゃあアンタが教えてくれてくれたからねえ。
未来から来たんだとかって。」

「…えマジ?ほんとに?」

梅子「おや、覚えてないのかい?」


残念ながら、その件については微塵も覚えていなかった。

梅子さんには助けて貰ったし隠す気もないから危機感は無いけど、その話を本当に信じてくれるだろうかという不安はあった。


「うーん…なんか路地裏辺りの記憶はあるんだけど…
なんか記憶がぼんやりしてる感じ…??

でも、タイムスリップしてきたのは本当!!
だって私の時代の年号って平成と令和だし…。」

梅子「平成、令和…アンタの服装、化粧。時折言葉に出る聞いた事のない単語。確かにこの時代の人間じゃあないね。」


その通り。大正時代にこんな制服は無い。
大正時代の人でも化粧はするだろうけど、私のメイクとは
全くの別物だ。


梅子「そういえばあんたの名前まだ聞いてなかったね。
なんて言うんだい?」

「あ、Aです!」

梅子「珍しい響きの名前だね。苗字は?」

「苗字、は……」







(__私の苗字 何だっけ)


まただ。またこれだ。

自分の中に突然疑問が思い浮かぶ。
さっきまで分かってたはずなのに、突然分からなくなる。
この時代に飛ばされた時からずっとこれだ。


梅子「分からないのかい?」

「ごめんなさい…なんか本当に記憶がぼんやりしてるとしかいいようがなくて…。頭にフィルターみたいな靄がかかってる感じがして…あぁー!もうムズムズするーっ!」

梅子「記憶は徐々に思い出していけばいい。
ふとした瞬間に出てくるものさ。」


貫禄があるように見えるせいか、妙に説得力を感じて
確かに〜と考えるのを一時中断した。とりま漬物が美味い。

第六話 「鬼と鬼殺隊」→←第四話 「起きたがそこには」



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練紅愛(プロフ) - 通りすがり人さん» ありがとうございます!主人公ちゃんは自分なりにがんばって精進しますのでこれからも見守ってあげてください!! (2019年8月27日 5時) (レス) id: f3cbd92521 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり人 - 主人公の嫌がるけど一生懸命なところがとても好きです!!たまに一人で考えてゆっくり進めているのが凄いなと思います!!(修行) (2019年8月21日 18時) (レス) id: 0c71642d46 (このIDを非表示/違反報告)
練紅愛(プロフ) - 棒人間さん» ありがとうございます…!!そんな事言われたらめちゃめちゃ頑張りますよ…!マギはジャーファル推してます!超大好きです! (2019年8月12日 16時) (レス) id: f3cbd92521 (このIDを非表示/違反報告)
棒人間 - ああ…何これ好き。設定が…話が…夢主が…私好みなんじゃ…すごく好きです。更新頑張って下さい!応援しています!それと名前からして、マギ知ってたりします? (2019年8月11日 17時) (レス) id: 804948c577 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のん | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年8月2日 4時

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