第4話 ｢さまよえる後輩｣ ページ36
？side
確かな事は多くない
確かと不確かさの間に広がる砂漠の上を私は歩いて行く
愚直に ただひたすらに
私はフランツ・シューベルト これは確かなことだろうか
そしてもうもう1つ 求めてやまぬ答えがある
女の子2人｢あははw｣
私は今どこにいる？
私は空を見上げそう思った
女の人2人｢ふんぎゃぁ！ふんぎゃぁ！.˚‧º·(°இωஇ°)‧º·˚.｣
男の人｢たはぁ!!あは！｣
｢わぁぁぁぁあー(＞＜)｣
〜街中〜
ｺﾂｺﾂ
この世界は私の知っていた世界とは違う
奇妙で 乱雑で 幻惑的だ
これは何かの罠に違いない でなければ
こんなに人間がいるはずが無い
以前私が曲を付けたゲーテの詩 そう“ 魔王”
魔王め 私の付けた曲が余程気に入らなかったのだろう
まやかしの世界を創って私の心を奪い目的を忘れさせようとするとは……
しかし私は決して忘れたりはしない あのお方の事を
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アルケー社 シューベルトside
私が目を覚ますとこんな声が聞こえてきた
警備｢逃げたぞ!!｣
シュー｢えっ？｣
警備｢あっちだ!!｣
シュー｢あっ……｣
声が気になり窓に近づくと
警備｢二手に分かれろ！
そっちへ！｣
シュー｢ん？あっ あれは!!｣
あの気高い眼差し 身を包む圧倒的な威厳
容貌は変わっているが間違えようがない!!
あの方こそ 我が魂の師 ベートーヴェン先輩!!
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〜畑〜
まやかしの世界でただ1つ確かな事
この世界の何処かにベートーヴェン先輩が存在している
我が道を照らす唯一の光 捜し出し 巡り会うのだ
たとえ地の果てを彷徨おうとも
農家｢助かったよ お兄ちゃん 手伝ってもらってさぁ｣
美しい風景 心温まる笑顔
ｼｬｷﾝ
だが騙されてはならない
この柔和な老人も魔王の手先
この世界に住む全ての人々は魔王からの司令を受け私を惑わそうとしている
いや、あるいは皆魔王に騙され……
この世界に捕らわれているのか？
ﾋﾟﾛﾘﾛﾝ
店員｢いらっしゃいませ〜 ありがとうございました｣
ﾋﾟﾛﾘﾛﾝ
店員｢いらっしゃいませ〜 ありがとうございました｣
ﾋﾟﾛﾘﾛﾝ
店員｢いらっしゃいませ〜 ありがとうございました｣
驚くべきはありとあらゆる場所に音楽が溢れていることだ
おばあちゃん｢あんた邪魔だよ｣
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今回シューさんside多めです!!
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作者名：アイスですm(*_ _)m | 作成日時：2022年5月29日 7時
