赤司くんの命令は絶対聞きません！

第9話 ページ11

『・・・映画、見るんですか？』



赤司くんの手に引かれてやってきたのは高校から一番近い映画館



赤司「嫌か？」


『別に嫌じゃないです。・・・けど』


赤司「けど何だ？」


『・・・やっぱり何でもないです。忘れてください』


赤司「こういう事か？」




赤司くんがそう言うと同時に、指と指が絡まった



『ちょっ・・・！』


赤司「デートみたいだとか考えてたんじゃないのか？ならこっちの方がいいだろう」


『よくないです！ここ洛山の人結構来るんですよ！見つかったら・・・』


赤司「見つかるって・・・有名人でもないのに」


『赤司くん有名なんですよ？知らないでしょうけど』


赤司「ああ、知らない。だから関係ない」



こういう時赤司くんは決まって強引で、私の心を揺さぶる



──でも、まだ絶対揺れない

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