冷酷少女は傷を抱える (ページ48)

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彩side

あの後、私は悠々と教室に戻って来たけど

紗姫達は授業開始ギリギリに飛び込んできた

一応、セーフだったけど

私的には遅れてきてくれた方が、もっと良かったんだけど

紗姫達が入ってきた時にめっちゃ睨まれた

全然怖くなかったが

私は相変わらず授業聞いてないから当てられるわ

なんか注意されるわで、やっぱ学校面倒くさい

という結論に至る

紗姫達は結構真剣に話しを聞いているんだけど

私はその正反対の事をやっているからか、私にしか当てられない

ある意味不公平じゃね？

「橘、お前授業聞く気あるのか？」

最終的には教師にこういわれる

そして私は当たり前の事のように答えた

「ありません」

これを言うと、必ず教師は絶句する

はぁ、速く学校終わんないかな

～放課後～

「お・・・綾・・・」

私は目を薄っすらと開けた

目を開けたら、紗姫が私の肩を揺すっていた

「綾、もう皆帰っちゃったよ」

辺りを見回すと、教室には紗姫達4人と私しか残っていなかった

「早く帰ろーぜ」

・・・祐飛に言われると、屈辱的なんすけど

っていうか屈辱しかない

でも、ま、早く帰るのには賛成だな

「え～！この後カフェに行こうって言ったのに～！！」

「カフェなんていつでもいけるだろ。

何も今日じゃなくてもいいじゃないか」

「じゃあいつ行くっていうのよ！」

あーあ、いつも通りの言い合いが始まった

蓮の方を見ると、蓮も呆れた顔をしていた

私はコッソリ宥の側により、小声で言う

「あのさ、宥ってこの後時間あるか？」

「あるけど・・・何でだ？」

「時間あったら付き合ってもらおうと思ってな」

「別にいいよ」

「サンキュー」

ということで

「ほら、紗姫。カフェ行くんだろ。

行くならパッパと行こうぜー」

私が言うと、紗姫がバッとこっちを振り返った

「ほんと？！やった！！」

紗姫はガッツポーズ

反対に祐飛はゲンナリ

紗姫は私の腕を握り、手を挙げた

「それじゃあ、レッツゴー！！」

私達の後を、宥達が慌てて追いかけてくるのが見えた