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彩side
「えっ!結と柊羽さんも
フィリップス・アカデミーに通ってるの?」
「うん!あ、後こいつの事はさん付けしなくていいよ」
あのさぁ、お喋りするのはお前らの勝手だけどさ
私の部屋にきて居座るの
やめてくんない?
寮は紗姫と一緒なんだけど
「・・・結に言われるとムカつく」
「はぁ?!」
「ま、まぁまぁ、結落ち着いて」
さっきから柊羽が結にケンカを売ってて
それを、紗姫が止めるの繰り返し
よくも飽きないねぇ
フィリップス・アカデミーに編入して
3日が経った
紗姫達は、なんとか勉強に追いついているみたいだけど
毎晩毎晩、勉強でわからなかった所を
聞きにきている
柊羽と結は前からこのボーディングスクールに
通っていてまだ余裕があるって言っていた
・・・まぁ、わからないところはわからないっぽいけど
「あーあ、後4日もこの縛られた
環境にいなきゃなんないのか」
私がため息混じりに呟くと
紗姫が苦笑した
「彩って、寮とか嫌いそう」
「嫌いだよ。
こういう学校は規則が厳しいし
好きなようにさせてくれない。
それに全寮生だし」
「彩の気持ち、わからないでもないけどな」
祐飛に同意されても、なぁ
その時、コンコンと、ノックの音が響いた
結達は慌てて窓から自分達のベランダに飛び移った
私は結達が帰ったのを確認して、ドアを開けた
「はい、何でしょうか。
ソフィア先生」
私の目の前には、ソフィア先生がいる
この人は寮の管理人
普通は自分達の部屋に
ルームメイト以外の人を
入れてはいけない、という規則がある
それを破ると、色々と
面倒な事になる
「複数の人の声が聞こえたんだけど・・・
ちょっと部屋の中を見せてくれないかしら」
「どうぞ」
3分ほどで点検は終わり
何もお咎めなしで先生は帰って行った
「もうドッキドキだったよ」
紗姫がホッと胸を撫で下ろした
「じゃ、明日に備えてもう寝るか」
「うん。そうだね。
お休み。彩」
「お休み」
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作者名:天奏 | 作成日時:2018年12月19日 15時